八条学園騒動記
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第六百五十六話 飲み過ぎてその八
「言わなかった」
「似非だけか」
「それが言っていたがな」
二十一世紀まではというのだ。
「しかし当時は分裂もしていた」
「南北にな」
「それでどうしてだ」
「日本に対抗出来たか」
「無理だった」
その頃もというのだ。
「到底な、そしてな」
「そして?」
「統一はしたが」
それでもというのだ。
「それからが大変だったからな」
「北朝鮮が酷かったんだったね」
「韓国はそれなりの国だったが」
ロミオにその統一してからのことを話した。
「しかしな」
「北朝鮮は最貧国でね」
「食うものすらな」
それこそというのだ。
「なかったからな」
「北朝鮮はそうだったね」
「二千三百万の人口で百万以上が餓死してだ」
そのうえでというのだ。
「残った人口も半分近くが餓えていた」
「二十一世紀の国には思えないね」
「軍隊と独裁者の贅沢に国家予算の半分近くを使い」
そうした状況でというのだ。
「経済はな」
「完全に崩壊していたんだね」
「それでだ」
そのうえでというのだ。
「その北朝鮮と統一したからな」
「ずっと大変な状況になって」
「その間も日本は成長していてな」
「物凄く開いたんだね」
「その差がな、そして日本は銀河の時代になって人口増加が高まってな」
そうもなってというのだ、このことを真剣な顔で話していくのだった。
「そしてだ」
「今に至るね」
「五倍か六倍の国力差がついてな」
「それを覆せるだけの下地がだね」
「韓国にはない」
現実としてというのだ。
「どう見てもな」
「これから人口を増やして発展に力を入れるとな」
タムタムはそうした国家戦略を述べた。
「星系の数やそれがもたらす資源はどうしようもないが」
「それでもだな」
「長い歳月をかけて発展をするとな」
それならというのだ。
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