仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百九十三話 白い敵その十
「じゃあ今は河豚を」
「それを食う」
「毒のある部分は取り除いたが気を付けろ」
二ノ宮は河豚と聞いてこう言った。
「骨も硬いからな」
「大丈夫、骨も食べられる」
「毒がないなら大丈夫」
「私達の歯と胃なら問題なし」
「毒のある部分を取り除いているなら」
「ならいいがな、しかし河豚もあったか」
「おっさんが注文したんだよ」
ユルセンが言ってきた。
「河豚はな」
「おっさんがか」
「気付いたらな」
「いやあ、美味い美味い」
見れば仙人は河豚鍋を楽しんでいた、傍にはてっさや唐揚げもある。そうしたものを食べながら舌鼓を打っている。
「河豚は最高だ」
「あの通りだよ」
ユルセンはその仙人を見つつ二ノ宮に話した。
「勝手に注文していたんだよ」
「あのおっさんらしいな」
二ノ宮はその仙人とユルセンの言葉を受けてこう言った。
「つくづく」
「そう思うだろ」
「ああ、それで河豚もか」
「あるんだろ」
「あのおっさんの鍋に肝を入れられるか」
ユルセンにかなり真面目な声で話した。
「河豚のな」
「猛毒あるあれをか」
「ああ、出来るか」
「おう、じゃあ今すぐに入れるな」
「頼む」
「待て、そんなもの食ったら中毒で済まんぞ」
仙人はすぐに二人に顔を向けて言ってきた。
「わしを殺す気か」
「黒衣の青年の兄さんかスマートレディの姉さんは生き返らせてくれるだろ」
「お墓に入ってからでいいですね」
スマートレディが笑顔で出て来て言ってきた。
「この人は」
「ああ、いても食って寝るだけで動いたら本当にいらんことばかりするしな」
ユルセンは即座に答えた。
「一旦火葬になってからでいいぜ、ヒッヒッヒ」
「わかりました、そうしますね」
「じゃあおっさん、今から肝ご馳走するな」
「誰が食うか、そもそもわし一人で食わんわ」
仙人もそれは否定した。
「皆で食うぞ」
「じゃあ百匹食う」
「私も」
リムと魔王が言ってきた。
「おっさんの金で」
「今から注文して」
「おっさんの金ならどんどん食え」
二ノ宮も一切構わなかった。
「全匹位頼むか、そしてだ」
「旦那も食うな」
「只飯程いいものはないしな」
「じゃあ注文しような」
「おのれ、人の金を勝手に使いおって」
仙人は早速注文したユルセンに怒って言った。
「河豚も高いのだぞ」
「高いからいいんだろ」
ユルセンの返事は容赦のないものだった。
「おっさんもたまには人の役に立て」
「ではわしが役立たずか」
「まさにそれだろ」
「好き放題言いおって」
「役立たずならいいけれど」
「迷惑ばかりかけるからねこの人」
シブヤとナリタも言う。
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