仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百九十三話 白い敵その一
第四百九十三話 白い敵
戦士達は戦いに備えて訓練と様々な物資の準備を整えていた、その訓練は相変わらず激しいもので。
リムは昼食の時にこう言った。
「お腹減った」
「私も」
魔王も言ってきた。
「だから早く食べさせて」
「食わせろ」
「お前等十時に食っただろ」
ユルセンが二人に突っ込みを入れた。
「そうしたらだろ」
「けれどお腹空いた」
「滅茶苦茶動いたから」
「だからそうなった」
「だからお昼食わせろ」
「一日五食か六食ね」
カノンは二人の食事の回数を話した。
「それも五十人前つつ」
「それ位だよな」
ユルセンもこう返した。
「こいつ等」
「そうよね」
「本当によく食うな」
ユルセンは感心すらしていた。
「惚れ惚れするぜ」
「それ位ね」
「ああ、じゃあな」
「お昼をね」
「早く出そうぜ」
「そうしましょう」
こう話してだ。
二人はその昼食を出した、メニューは親子丼と野菜の佃煮それに味噌汁といったものであったがそのどれもだ。
二人は五十人前ずつ平らげデザートの柿もだった。
「百個ずつね」
「食ったな」
ユルセンはカノンに応えた。
「こっちもな」
「いい食べっぷりだったわね」
「ああ、金はあるしな」
「食費の問題はなしし」
「たっぷりとな」
「食べてもらいましょう」
「?わしの貯金が減っとるぞ」
仙人がここで自分の預金通帳の残高を見て首を傾げさせた。
「どういうことだ」
「二人の食費おっさんの貯金から出してるんだよ」
「そうしてるのよ」
「俺が口座知ってるからな」
「それで引き出しているの」
「待て、勝手なことをするな」
仙人はユルセンだけでなくカノンにも怒った。
「わしの金だぞ」
「おっさん何の役にも立ってねえだろ」
ユルセンは仙人の顔のすぐ前に来て彼に問うた。
「だからな」
「二人の食費はか」
「二ノ宮の兄さんに出させるよりもな」
それよりもというのだ。
「ずっといいだろ」
「わしの場合はいいのか」
「当たり前だろ、役に立たないどころか動いたら迷惑ばかりだしな」
「それで何もしていないと飲んで食べて寝てだから」
カノンも言ってきた。
「それじゃあ」
「どうせまた入るしいいだろ」
「それもかなり」
「くっ、わしは今回特に散々だな」
「だからこれ位のことでも役に立てよ」
「サポート役もしないし」
二人は容赦がなかった、そしてユルセンはリムにこうも言った。
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