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八条学園騒動記

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第六百五十三話 皇帝と王の違いその十四

「もうだ」
「日本に囚われていて」
「どうしようもなくなっていてな」
 それでというのだ。
「呪いになっている」
「だから日本を忘れることだね」
「抜け出さないとな」
「駄目だね」
「行動としては簡単だろ」
 洪童は考える顔で話した。
「俺が彼女を作るまでよりはな」
「今も楽しくやってるよね」
「有り難いことにな」
 洪童はこのことは明るい笑顔で話した。
「そう出来ている」
「それは何よりだね」
「それで日本からどう抜け出るか」
 またこの話をした。
「考えなかったいいんだ」
「日本のことを」
「他のことを考えてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「やっていくべきだね」
「ああ、他にそんな国ないからな」
「ある国だけを見て全部決めて動く国なんてね」
「連合の何処にもないな」
「心当たりないね」
 ロミオははっきりとした口調で答えた、答えながらそのうえでマッコリを飲んでそのうえでピーナッツを食べる。
「僕も」
「そうだな」
「だって意味ないっていうか」
「弊害が多いからな」
「連合全体を見てね」
「動くべきだな」
「マウリアやサハラには進出しなくても」
 連合以外の国にはというのだ。
「けれどね」
「それでもだな」
「連合全体はね」
「見て考えて動かないとな」
「視野が狭くなってね」
「行動もそれに連なるな」
「洪童の言う通り自分達の国も見て」
 そうもしてというのだ。
「そして国家戦略を考えるべきだよ」
「それは当然のことだな」
「連合の中にあるなんてね」
「俺もそう思うからな」
「今言ってるんだね」
「日本のことは考えなくていい」
 そうしていいというのだ。
「そもそもな」
「そうだね」
「日本のことを考えるよりだ」
「自分達のことを考えるべきだね」
「そして動くことだ」
「そうだね」
「そうすれば韓国は本当に動きはじめてな」
 そうなってというのだ。
「いい国になれる」
「そうだね」
「日本を超えることがいい国になることか」 
 タムタムは冷静な声で述べた。 
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