ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十六話 飲みながら賑やかにその九
「それなら」
「煙草って身体に悪いからな」
「癌の原因にもなるしね」
「煙草水に点けたらその水猛毒になるっていうし」
「ニコチンって毒素凄いからね」
「それで吸わないならな」
「いいんじゃないかな」
二人で話した。
「お酒とは違ってね」
「本当にいいことないからな」
「そうよね、あとこれも皆だと思うけれど」
一華はさらに話した。
「シンナーや麻薬もしないし」
「そういうのは絶対に駄目だ」
越智が強張った顔で応えてきた。
「死ぬぞ」
「そうなるわよね」
「身体がボロボロになってな」
こう一華に告げた。
「心もな」
「廃人になって」
「覚醒剤やって長生き出来るか」
これに手を出してというのだ。
「あんなのはな」
「絶対にないわね」
「そうだな」
「お話聞いたら本当にボロボロになるから」
「身体も心も」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「あんなのやったらね」
「長生き出来ないわね」
「出来る筈がないよ」
達川は顔を顰めさせて言い切った。
「どう考えても」
「やったら犯罪だしね」
「そもそもね、それで長生きも出来ないならね」
「余計にすべきじゃないわね」
「何でやるのか」
そもそもというのだ。
「俺はわからないよ」
「私も。しかもお金凄くかかるんでしょ」
一華はこのことも話した。
「そうでしょ」
「滅茶苦茶高いらしいね」
「そうよね」
「あんまりにも高いから」
その為にというのだ。
「ヤクザ屋さんの儲け口になってるんだよ」
「そうよね」
「麻薬自体もそうで」
「覚醒剤は特によね」
「そうなっていて」
それでというのだ。
「このことも問題だよ」
「ヤクザ屋さんが儲けることにもなっているから」
「やっていいことなんてね」
それこそというのだ。
「全くないよ」
「覚醒剤をやっても」
「あらゆる理由でね」
「それでどうしてやるのか」
「本当に理解出来ないよ、使った時は気持ちいいっていうけれど」
そう言われている、その時の快楽一時のそれが忘れられなくてそれで手を出す者が後を絶たないという。
「後で禁断症状がね」
「それも酷いっていうわね」
「これが凄く苦しいらしいし」
「どうしてやるのか」
「何一つとしてわからないよ」
「それならお酒の方がいいわよね」
一華は今飲んでいるそれでと言った、今手にあるのはピーチフィズだ。
ページ上へ戻る