八条学園騒動記
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第六百五十二話 打ち上げの時にその一
打ち上げの時に
全校で文化祭の打ち上げがはじまった、当然二年S1組でも打ち上げがはじまり彼等は校舎の屋上で楽しみはじめたが。
ここでだ、ロミオはウイスキーを飲みながら言った。
「文化祭も楽しかったけれど」
「この時もだよな」
「いいね」
タムタムに笑顔で応えた。
「本当に」
「そうだよね」
「終わったっていう解放感と達成感がな」
「凄くいいよね」
「楽しいお祭りが終わる寂しさもな」
寂寥感、それもというのだ。
「あるけれどな」
「かえってそれもまたね」
「いいよな」
「色々な感情が混ざり合ってね」
「打ち上げはいいよな」
「そうだよね」
「こうして飲む」
タムタムはブランデーをロックで飲みつつ述べた。
「それがいいな」
「うん、ただタムタム今ブランデー一気に飲んだね」
ロミオは彼のそのことを指摘した。
「ブランデーは強いから一気飲みはね」
「よくないか」
「実際かなり効いてない?」
「今どんどんきているところだ」
「強いお酒でなくてもお酒はね」
「一気飲みはよくないか」
「徐々にね」
ロミオはこう言いつつ自分のウイスキーの水割りを少しずつ飲んでいっている、ちびりちびりとした感じだ。
「こうしてね」
「飲むものか」
「本当に一気に飲んだら」
それはというのだ。
「身体に悪いよ」
「それで俺もか」
「ゆっくり飲もうね」
「そうだな、フランツもな」
バッテリーを組んでいる彼もというのだ。
「ワインを少しずつ飲んでいるしな」
「フランツってお酒そうして飲むよね」
「それも基本ワインだ」
「そうだよね」
「ワインは身体にいい」
「お酒の中ではね」
「当然飲み過ぎは駄目だな」
それは身体を壊すというのだ、酒である以上過度に飲むと肝臓等を壊してしまうことは避けられない。
「ワインでもな」
「それは言うまでもないね」
「そしてフランヅもかなり飲むが」
「それでもなんだ」
「飲む酒はワインや果実酒、焼酎でな」
そうした酒でというのだ。
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