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八条学園騒動記

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第六百五十一話 サウナの話その十三

「そんな理由で喧嘩売られて」
「時たまでもね」
「連合軍だって忙しいのにね」
「どうせならエウロパ軍に喧嘩売って欲しいね」
「もう滅茶苦茶に壊しまくっていいから」
「本当にね、エウロパ軍ならね」 
 カトリは連合の者として述べた。
「幾らでもよ」
「あいつ等貴族だしね」
「貴族なら痛い目に遭っていいよ」
「それもどんどんね」
「やっていって欲しいよ」
「本当にね」
 ジョンとジョルジュに心から答えた。
「私も思うわ」
「エウロパ軍なんてね」
 ジョンは特に強く言った。
「もう壊滅してもいいよ」
「というか壊滅しろだね」
 ジョルジュの言葉も強いものだった。
「貴族の軍隊なんてね」
「そうだよね」
「だから博士もやったらいいのに」
「けれど連合軍にも喧嘩売るんだよね」
「兵器は壊さないけれどね」
「犠牲者も出さないけれど」 
 まるで相手の訓練になるかの様に仕掛けてくるのだ、事実博士にとってはスポーツの様なもので損害を与えるつもりはない。
「それでもね」
「連合軍も忙しいんだよ」
「災害救助とかイベントとかあって」
「市民交流とかね」
「あまり軍事訓練はしないけれど」
「忙しいんだよ」
「全く以て迷惑な人よ」
 カトリは博士についてあらためて思った。
「お家は連合にあるしね」
「研究室でもあるね」
「あそこに猫と犬と暮らしてるんだよね」
「あと代々の助手の人と」
「助手の人はいるだけだれど」
「白タキシードでマント羽織ってね」
 この服装も昔からのものである。
「生活を楽しみつつね」
「色々やらかしてるね」
「殺人とか生体実験とか」
「警察も指名手配してるけれど」
「何とも思ってないし」
 それこそ屁ともである。
「警官に銃撃されてもバリアーかけててね」
「研究所にもね」
「攻撃全然通じないし」
「平気でいるんだよね」
「全く以てね」
 カトリは口をへの字にさせて語った。 
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