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ハッピークローバー

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第十四話 話をしてその四

「もうね」
「相当なものだよ」
「そうでしょ、だからね」
 それでというのだ。
「あの人はね」
「傾奇者って言われていて」
「女の子の間でも人気あるのよ」
「そうなんだね」
「姐さんって言われてるわ」
「そうなんだ、工業科の井伏先輩と山本先輩と三人で一緒にいることが多いけれどね」
「そのお二人も強いの?」
 彼女の様にとだ、一華は達川に問うた。
「そうなの?」
「それぞれの部活でね」
「そうなのね」
「それで三人共気が合うのか」
 それでというのだ。
「よく一緒にいるよ」
「そうなのね」
「あとね」
 達川はこうも言った。
「三人共三年の普通科の紫先輩とお話もしてるみたいだよ」
「紫先輩?」
「紫綾乃っていうんだけれど」
 彼女の名前はというのだ。
「黒髪をショートにしてる奇麗な人だよ」
「そうなの」
「うん、その人ともね」
「円地先輩お話してるの」
「そうだよ」
「そうなのね」
「俺この前見たよ」 
 三人が彼女と話しているのをというのだ。
「実際にね」
「どういうつながりなのかしら」
「それはわからないけれど」
 それでもというのだ。
「三人でね」
「その先輩とお話してたのね」
「うん、それとね」
「それと?」
「商業科の一年のトンカツとサンドイッチのコンビ」
「かるた部の?」
「あの二人が大学の悪魔博士の研究室に行ったとか」
 達川はこの話もした。
「言われてるよ」
「悪魔博士ってあの?」
「そう、百五十歳を超えているとかね」
「あの人よね」
「本当にそこまで生きてるか知らないけれど」 
 達川は首を傾げさせつつ述べた。
「相当長生きらしいね」
「そうらしいわね」
「第二次世界大戦の頃には大学にいたそうだし
「一次大戦じゃなかった?」
 一華はその教授について彼女が聞いた話をした。 
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