ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~
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第76話
前書き
メルスが張ってくれたバリヤーは天使由来の力なので普通のバリヤーよりは高性能。
突然真っ暗になったナメック星に誰もが驚く。
「確か、ナメック星に夜はないんじゃなかったっけ…?」
嘗てナメック星人達が新ナメック星に移る時、前ナメック星に近い環境の星に移動したはずなので、当然このナメック星にも夜はないはずである。
「夜がない星とは珍しいな、ならこの現象は何だ?」
「夜がない星で暗くなるってことは…まさか…ドラゴンボール!?」
「そのようだな、あそこの光はポルンガだろう」
「…そうか、モロの仲間か!」
「しまったね、宇宙船を墜とした時に確認しとけば良かった」
自分達がモロとの闘いに集中していた隙を突いてドラゴンボールを持ち逃げしたのだろう。
「あ、でもナメック星のドラゴンボールはナメック語じゃないとポルンガを呼び出すことも出来ないんじゃ…」
「ベジータ!」
「ああ、爺さん達の気が感じない…やられたぞ…!」
「爺さん?」
悟林が首を傾げるが、最長老であるムーリ達が最後のドラゴンボールを持っており、恐らくモロの仲間に襲われたらしく、どうやってかは知らないがムーリ達のうちの誰かを利用してポルンガを呼び出したのだろう。
「と言うことは…急いでそいつを止めないと!」
悟林が急いでポルンガの元に向かい、悟空とベジータも追い掛けたが、途中でモロの気が変化して追い掛けてきたモロに激突して3人は地面に叩き付けられた。
「痛たた…今のはモロ!?逃がすか!!」
バリヤーのおかげで弱体化していない悟林は悟空とベジータよりダメージがなく、急いでモロを追い掛けた。
しかし、ギリギリの所でモロは願いを叶えてしまい、ポルンガが消えてしまった。
「くそっ!遅かったか!」
「ククク…ギリギリで間に合わなかったな。たった今願いを叶えたところだ」
「……そいつがフリーザ軍の生き残り…何で死んでるの?」
「こいつが余計なことをしたから殺した。勝手に最初の願いを叶えなければ死なずに済んだだろうにな」
「なるほど、別にフリーザ軍の生き残りはどうでもいいけど、良くもナメック星人の人達を殺したね」
「勘違いするな、そこのナメック星人を殺したのはこいつだぞ」
フリーザ軍の生き残りの死体を指差すモロに対して悟林は表情を険しくする。
「大して変わらないでしょうが!叶えた願いは何なの!?魔力の回復と他の願いは!?」
「さあな、直に分かるさ」
「…そう、まあいいよ。ここでお前を仕留めてやる!!」
気を高める悟林に対してモロは笑みを浮かべたままだ。
「素晴らしいエネルギーだが、何故かお前からはエネルギーを奪えないからな…少々惜しいが…じゃあな」
姿を消したモロに悟林が周囲を見渡していると悟空とベジータ、そしてメルスの宇宙船が飛んできた。
「悟林!モロは!?」
「ごめんお父さん、逃げられた…ナメック星人の人達はフリーザ軍の生き残りに殺されたみたい…そいつもモロに殺されちゃったけど…」
「あいつ…仲間まで殺したんか…!」
仲間まで平然と殺すモロに流石の悟空も怒りを露にする。
「それであいつの願いは何だ?」
「分からないよ、でも魔力の回復は叶えられたと思うから残りの願いは何なのかは…」
「悟林さん、悟空さん、ベジータさん。モロは?」
降りてきた宇宙船からメルスが飛び出して尋ねてくる。
「ごめん、逃げられた。気も消せるようだから場所が分からない」
悟林が答えるとブウも宇宙船から出てきた。
「…あいつまだここにいる。あいつ魔力が戻っただけで強くなったわけじゃない。だからこの星喰べようとするはず」
ブウはそう言うと倒れているナメック星人の子供に歩み寄る。
「ブウ?」
何をしようとしているのか分からない悟空は不思議そうにブウを見つめる。
ブウは子供に両手を翳すと魔法で治療を施すと、子供が目を覚ました。
「エスカ!」
起き上がったエスカと言うナメック星人の子供に悟空とベジータが驚く。
「悟空さん、ベジータさん!」
「まだ生きてたから治せた。他の2人は治せない、ごめん」
悟林が来た時には既に2人は死んでいたので、いくらブウの力が強力でも死者を蘇らせることは出来ない。
誰もが苦々しい表情を浮かべるが、突如大地が震え始めてそれどころではなくなる。
「だ…大地が震えている…!これは一体…!?」
「モロだ!一気に星のエネルギーを吸い上げてやがる…!」
上空を見上げる悟空に全員が上を見上げる。
恐らくモロは大気圏にまで移動してエネルギーを吸収しているのだろう。
「あいつ…この一瞬であんなところまで…まずいぞ、これまでとは桁違いのスピードだ…!」
焦り始める悟空達だが、ブウが2人に触れることで体力を全快にする。
「た…体力が完全に戻ったぞ…!サンキュー、ブウ!」
悟空が礼を言うとブウの姿が変化し、気も神特有の物に変化した。
「え!?その姿…界王神様に似てる…」
「と言うことは…大界王神様…!?」
界王神と同じポタラをしているのだから間違いないなく大界王神であろう。
「みんな、初めましてだね。モロと闘っている間だけブウと交代させてもらうことにしたよ。まだ間に合う、あいつがこの星を喰ってしまう前にみんなでやっつけよう。」
突然の大界王神の登場に困惑する一同だが、確かにその通りなので悟空は頷いた。
「そうだな、急ごう!よし!じゃあ捕まれ、悟林、ベジータ、大界王神様」
瞬間移動でモロの元に向かうので、3人は悟空に触れる。
「…悟空さん!私は準備を整えて宇宙船で向かいます!くれぐれも奴の魔力に気を付けて下さい…後、悟林さん。そのバリヤーは後少ししか保ちません。時間に気を付けて…」
「分かってるよ、必ずモロを倒してくる」
「じゃあ!行くぞ!!」
悟空の瞬間移動でモロのいる大気圏にまで移動するとエネルギーを吸収しているモロを発見し、悟空とベジータは超サイヤ人ブルーに変身し、悟林は神のオーラを纏って潜在能力を解放する。
「はああっ!!」
悟林が一番に飛び出し、他の3人もモロに攻撃するものの4人の攻撃はすり抜ける。
「何っ!?」
「あっちだ!」
「逃がすもんか!!」
攻撃がすり抜けたことにベジータは驚くが、すぐに悟空がモロを見つけ、3人は追い掛けると悟林がモロに気弾を放った。
しかし、放った気弾はあっさりとすり抜けてしまう。
「チッ!」
「お父さん、瞬間移動!」
「おう!」
悟空が瞬間移動でモロの前に移動し、組んだ拳を叩き込もうとしてそれもすり抜けた。
「な…何だ!?」
「また攻撃がすり抜けた…」
「…何かおかしいぞ…!」
「実体はここにいない…」
攻撃が全く通じないことに違和感を感じるベジータに、大界王神がモロの実体がないことに気付く。
「じゃあ、本体はどこに…」
「あ…あそこだ…!」
悟林が周囲を見渡してもモロの本体は見つからない。
しかし、大界王神がエネルギーが引き寄せられている方向を発見し、そこを指差すとエネルギーを圧縮しようとしているモロを発見した。
「くそっ」
「待て、カカロット!」
「ここから先は完全な宇宙空間だよお父さん!私達はこれ以上行くと死んでしまう!!」
「…!そ…そうか…」
いくらサイヤ人が頑強な肉体を誇っていても宇宙空間では活動は不可能だ。
「私が行く」
ブウと同化する以前に芯人である大界王神は宇宙空間での活動が可能であり、大界王神がモロの元へ向かっていく。
モロはエネルギーを喰らうと大界王神を迎え撃ち、大界王神を蹴り飛ばすと3人に意味深な笑みを見せ、そして2人は3人から遠く離れてしまう。
「あ…!?しまった…大気圏から遠くに行かれちゃったよ!」
「…もう見えねえ所まで行っちまった…!」
「くそ…闘いはどうなってやがる…!」
取り敢えず悟空とベジータは体力を温存するために変身を解くが、大界王神と闘っているモロの気がどんどん膨れ上がっていくことに気付いた。
「まずいね…大界王神様…殺されちゃうかも…」
「確かにな…今ならオラのブルーの20倍界王拳でどうにかなるんだけどよ…」
「例の封印技はどうしたんだ…!」
このままモロのパワーが上がっていくと悟空とベジータでも手が出せなくなる。
「いざとなったら私が1人で倒す。あんな奴…100倍界王拳で…」
あの大会から修行を続けて100倍界王拳を極めることに成功したのだ。
だからまだ悟林にはまだ余裕があったが、もしモロのパワーアップに限界がないのなはそれも分からない。
焦る3人の後ろにメルスの宇宙船が現れる。
「3人共、乗って下さい」
メルスの宇宙船に乗り込んで悟林がメルスに大界王神が未だに封印技を撃たない理由を尋ねる。
「メルスさん、どうして大界王神様は封印技を撃たないの?もしかして動きを止めないといけないの?」
「いえ…恐らく今の大界王神様にカイカイマトルを撃つ力は残っていないのかもしれません…」
「へ!?何で!?」
「先程ブウさんが技を使おうとした時に気が付きました」
「お…おい、切り札だったんじゃねえのか!?」
肝心の対モロ用の切り札が使えないことに悟空達は驚く。
「そのつもりでしたが…」
「どういうことか説明しろ」
取り敢えず何故、大界王神が封印技を使えないのか尋ねるベジータ。
「恐らく…過去にブウさんが分裂してしまっているのが原因です。」
「分裂!?あいつそんなことも出来んのか?」
ブウが分裂することまで出来ることにジャコが驚いているが、そんなことよりも聞かなくてはならないことがある。
「…昔、ブウが善と悪に分かれた時だね?今のブウとガリガリのブウが現れた時」
「はい…」
当時の悟林はブウの分裂の現場には居合わせておらず、そもそも死んでいて地球から遠く離れた界王神界にいたので詳しくは知らないが、ピッコロ達から当時のことは聞いていたのだ。
馬鹿な地球人のせいでブウの悪の心が肥大化してガリガリの魔人ブウが生まれたのだと。
「気色悪い奴だよな…あいつ体から腕が生えてきたりもするんだぜ…」
緊張感がないのか、ジャコはエスカにブウの能力について言うが、ブウ程ではないにしろナメック星人もかなり不思議な種族である。
「僕達も失った腕は映えてきますけど…」
「え?そうなの?」
「後、分裂は無理ですが同化なら出来ます」
「流行ってるのか?そういうの…」
外見を除けば不思議な能力を一切持たない…敷いて言うなら視力を除けば普通の種族であるジャコにはブウもナメック星人も同じくらい不思議な存在となるのであった。
「ようするに、昔私達が倒しちゃった悪のブウに大界王神様の力を持っていかれたんだね?正確には神力が?」
「…恐らく、大界王神様の神力は当然容姿の特徴を受け継いだ良いブウさんの方にうけつがれているものだと思っていましたが…受け継いだのは悪い方のブウさんだったのかもしれないんです」
嘗て潜在能力を解放した悟林と悟空とベジータが融合して生まれた戦士であるゴジータの攻撃によって消滅した悪のブウに大界王神の神力が奪われていたことに驚く。
「…あいつそんな力まで持ってたんか」
「チッ…」
「でも、仕方ないよ。あの時は倒すしかなかったからね」
倒さなければ地球どころか宇宙すら危なかったのだから仕方ないと言える。
「…封印技が使えないのなら仕方ない。ならば力ずくで倒すしか道はないんだ」
「…確かにベジータの言う通りかもしんねえ…だからこそ今のうちに何とかしてえんだが…」
「宇宙空間にいる時は私達はどうしようもないからね。」
地上では高い戦闘力と強靭な肉体をを持っていても宇宙空間では活動出来ないので今はモロに何も出来ない。
「いました、モロです!」
パイロットのイリコが指差した方向には大界王神とモロが闘っていたが、一方的にやられている。
「くそ…宇宙空間にいるんじゃ、俺達には手出しが出来ん…」
「皆さん、現時点では皆さんの方がモロよりも強い…と言うのは間違いないですか?」
「…ああ」
「当然だ。戦闘力だけなら俺達の方が上だ。フルパワー状態なら1人でもやれる」
今のモロもかなり強いが超サイヤ人ブルー界王拳の悟空と超サイヤ人ブルーフルパワーのベジータよりはまだ弱い。
最初から全力でかかれば確実に勝てる自信がある。
「分かりました、では私がモロをナメック星に引き戻します。そうしたら地上でとどめを刺して下さい。」
メルスがベルトのスイッチを押すとメルスのスーツが変化した。
「!それ…宇宙服って奴か」
「皆さんはナメック星に戻って下さい。では」
メルスは大界王神を助け、ナメック星にモロを引き戻すために宇宙に飛び出した。
「ジャコさん達のスーツって便利だね」
「あれはメルス隊員用の特注品だ。」
「ジャコは行かないのか?」
「行けないし行かない。宇宙空間などおっかなすぎる」
「まあ、そうだよね」
どうやらジャコは宇宙空間での活動が出来ないタイプの種族らしい。
その後、メルスが大界王神と協力して瞬間移動でモロをナメック星に引き戻すことに成功する。
「お父さん、モロがナメック星に移動したよ」
「おう!行くぞ!!サンキューメルス!!」
メルスに礼を言うと悟空の瞬間移動で再びナメック星に。
「よーし、ようやくお前をぶちのめせるね。今度は前みたいに優しくしないから覚悟しなよ」
「オラ達もフルパワーだ。もう逃がさねえぞ」
「………ナメック星か…まだまだエネルギーが残ってるな…全て喰い尽かさないと勿体無い」
しかし、追い詰められているはずのモロは3人を気にすることなく周囲を見渡しながらまだナメック星のエネルギーが残っていることに笑みを浮かべる。
「おい、貴様。状況が分かっているのか?貴様は今からここで俺達にぶっ殺されるんだぞ!」
「…ククク…ははは…おめでたい奴らだな、お前ら何か大切なことを忘れていないか?」
「何を忘れてるって言うのさ?」
「俺の3つ目の願いだ小娘」
「あ…!」
「銀河刑務所にいる囚人の解放。それが俺の最後の願いだ」
悟林達は知らないが、銀河刑務所ではポルンガの願いによって囚人達が脱走してしまっていた。
「囚人の解放…そんな願いを叶えるってことは…お前援軍を…!」
「正解だ。来たぞ」
悟林がモロの狙いが読めたのか表情を険しくする。
そしてモロがある方向を見ると大型の武装宇宙船が出現した。
「宇宙船!?まさか…!」
「中から感じる気…かなりの数だね…!!」
ベジータと悟林が上空に浮かぶ宇宙船を見上げながら宇宙船から感じるかなりの数の気に焦る。
そして向けられている砲門からビームが発射された。
「まずい!!」
悟空達は咄嗟にビームの射程内から離脱するものの、ビームの威力による衝撃で吹き飛ばされそうになる。
「い…いきなり攻撃してきやがった!」
「相手は囚人だよ。礼儀も何もないでしょ!!」
「あれがその囚人か!?」
爆煙が晴れると同時にモロの居場所を探ると、宇宙船の甲板にいた。
「モロはあそこだね…何をするつもりなの…!?」
見上げた直後に宇宙船内部の気が一気に膨れ上がった。
「えっ、中にいる奴らの気が一気に膨れ上がった!」
「また何か魔力を使いやがったのか…!?」
すると宇宙船のハッチが開いて囚人達が降りてくる。
「ハッ、モロの狙いが何なのかと思えばこんな雑魚集団とはね…お父さん、ベジータさん、下がって………一掃するから」
「かかれ、囚人共」
モロの号令と共に囚人達が悟林達に飛び掛かる。
「か…め…は…め…波ーーーーっ!!!」
次の瞬間、囚人達に溜めなしのかめはめ波で吹き飛ばす。
溜めもなしに放たれたので威力は本来の物より低いが大半を戦闘不能に追い込むことが出来た。
「さっさと退けーーーっ!!」
悟林は1人1人を確実に戦闘不能にし、最早どんな施設でも完治が不可能な程に叩きのめした。
出来るだけ囚人は死なせないように闘っているが、苦しんでいる囚人には一思いに殺してくれと思う者もいるだろう。
「あ…ぐ…こ、殺して…くれ…」
下半身と上半身が両断された囚人が苦しみながら懇願する。
「死にたいのなら勝手に自分で死ね。その体でも自害くらい出来るでしょ」
流石の悟林もモロのような奴に協力する連中に慈悲を与えるつもりはない。
生かしてはやるが、殺しはしない。
それだけである。
悟空とベジータもかなり減った囚人を蹴散らしていく。
「お…おい、こいつら普通のタイムパトロールとは違うぞ…!」
「つ…強すぎねえか!?あんなにいた仲間が一瞬であんなに…」
先程の悟林の気功波で仲間の大半を半殺しにされた囚人達の勢いが衰える。
「おい!何を怯んでやがる!どんどん掛かれ!また銀河パトロールに捕まりたくなければモロ様に従うしかないんだぞ!行け!束で掛かれば必ず倒せる」
宇宙船から再び降りてくる囚人達。
「ちょっと、いい加減力の差が分からない?私も出来れば殺したい訳じゃないんだけど?」
「う、うるせえ!またあんな所に捕まってたまるか!!」
囚人達が悟林の言葉に聞く耳持たず、飛び掛かってきた。
メルスのバリヤーが薄くなり始めているのを感じた悟林はこのままでは確実に不利になると判断して最早加減をするのを諦めた。
「はあ、もういい加減………しつこいんだよ!!」
気爆破で飛び掛かってきた囚人達を消し飛ばし、怯んだ囚人達を一撃で始末する。
悟林がペースを上げたことで囚人の数がどんどん減っていく。
「おい!悟林!飛ばし過ぎるとバテちまう…えっ?」
「うっ!?」
超サイヤ人ブルーから超サイヤ人ゴッドにパワーダウンした悟空とベジータ。
「え!?お父さん、ベジータさん、どうしたの!?」
回転しながら気功波を放って周囲の囚人を一掃した悟林は、パワーダウンした2人に驚く。
「モロがまたエネルギーを吸収し始めた!!」
大界王神が指差した先には宇宙船の甲板でエネルギーを吸収しているモロ。
「あいつ…いい加減にしろーーーーっ!!」
「私が行きましょう」
甲板から飛び降りた男が悟林に突撃し、殴り掛かるが、悟林はそれをかわす。
「邪魔なんだよ!!退けっ!!」
「ぐあっ!!」
腕の一振りで弾き飛ばし、悟林はモロに突撃する。
「一撃で仕留めてやるっ!!!」
「チッ!!」
殴り掛かる悟林にモロはエネルギーを喰うと左手で受け止めようとするが、悟林は不敵な笑みを浮かべる。
「究極界王拳100倍!!」
攻撃の瞬間に100倍の究極界王拳を発動してモロの受け止めた腕を粉砕する。
「ぐおお…っ!」
「終わりだっ!!」
とどめを刺そうとする悟林だが、モロは咄嗟に魔力で悟空とベジータを地面に押し付けた。
「「がっ!?」」
「お父さん!?ベジータさん!?くそおっ!!」
倒れた2人を攻撃しようとしている囚人達を蹴り飛ばして悟林は2人を抱えて距離を取ると最悪のタイミングでバリヤーが切れてしまう。
「くそ…バリヤーが……」
最悪のことは続き、悟空とベジータは超サイヤ人すら維持出来ない程にエネルギーを奪われてしまう。
「…仕方ない…逃げるよ!!」
このままでは自分のエネルギーまで奪われてしまうと判断した悟林は囚人達の攻撃を受けて気絶している大界王神の元に移動するとある構えを取る。
「お前達の寿命が延びたよ。良かったね、太陽拳!!」
目眩ましをすると悟林は強引に悟空達を連れてメルス達の宇宙船と合流するために大気圏に離脱したのであった。
後書き
モロ編が終わったらしばらくはゆっくりしようと思います。
ドラゴンボール超本編が進んだら…まずはモロ編を何とかしようか
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