ドリトル先生とめでたい幽霊
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第七幕その五
「いいね、ご飯のおかずにもなって」
「それでだよね」
「お酒にも合う」
「そうなんだね」
「うん、マッコリにもね。それと」
そのマッコリを飲みつつ言います。
「今は飲んでいないけれどビールや日本酒にもね」
「合うよね」
「そうだよね」
「先生ホルモンも結構食べるけれど」
「ビールのおつまみにしたり」
「日本酒の時もあるね」
「内臓を食べることはいいことだよ」
マッコリも飲んで言います。
「栄養価が高いからね」
「だからだよね」
「食べても美味しいし」
「だからね」
「よく食べるべきだね」
「そうだね」
「そうだよ、イギリスでも食べるけれど」
生きものの内臓をというのです。
「日本は内臓を扱ったお料理もいいね」
「ホルモンもそうだよね」
「そのうちの一つよね」
「韓国から採り入れた」
「そうしたものだね」
「そうだよ、そして最後にね」
さらに言う先生でした。
「冷麺を食べるんだ」
「ああ、最後はだよね」
「焼き肉とか食べるとね」
「最後はそれが一番よね」
「冷麺を食べる」
「そうするんだね」
「そう、それでね」
そのうえでというのです。
「最後にするけれど」
「さっきもお話したけれどコシがいいのよね」
「この凄いコシが」
「だからね」
「最後はそれだね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「僕もだよ」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「今はキムチやチヂミやホルモンを楽しんで」
「その後でね」
「冷麺にしよう」
こうお話してでした。
先生達は鶴橋の食べものを楽しみました、そしてそ最後の冷麺も食べてその後でどうしたかといいますと。
鶴橋の商店街を出て大通りの商店街を歩きました、ここには駅の下だけでなくそちらにもお店があります。
その商店街を歩いてです、皆は言いました。
「ここも賑やかだけれど」
「凄いものがあるわね」
「お店が多くてね」
「人も多くて」
「織田作さんも若しここにいたら」
「そうも思うね」
「そうだね、若くして亡くならなかったら」
そうだったらというのです。
「ここにも来ていたかもね」
「そうだよね」
「それで作品にも書いていたかもね」
「若しそうだったら」
「その時は」
「面白かっただろうね、そう思うと」
先生は悲しい目になって言いました。
「早世が惜しまれるよ」
「僅か三十四歳」
「本当に若いわ」
「長生きしてくれたら」
「先生じゃなくても思うよ」
「僕達にしても」
「若くして亡くなって欲しくなかったよ」
先生はさらに言いました。
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