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レーヴァティン

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第二百四十話 運河の街でその十一

「それで降った村もな」
「一つ一つ把握しています」
「そして降っていない村も」
「それならですね」
「降っていない村をですね」
「攻めていってな」
 そうしていき、というのだ。
「降すな」
「そうしますね」
「これより」
「出陣して」
「使者が全員帰ったらな、使者達は寒い思いをしてきたからな」
 それでとも言うのだった。
「帰ったら充分にな」
「温まってもらう」
「その様にしてもらいますね」
「帰ってきたならば」
「暖房の効いた部屋でな」
 そこでというのだ。
「温かいもの食ってだ」
「そうしてですね」
「サウナにも入り」
「ベッドでも休む」
「そうしてもらいますね」
「ああ、寒い思いをして仕事をしてくれたんだ」
 そうであるからだというのだ。
「ここはな」
「尚更ですね」
「そうしてもらいますね」
「褒美も弾み」
「そのうえで」
「当然の報酬だ、それをしないとな」
 さもないと、とだ。久志はさらに話した。
「駄目だろ、仕事にはそれに見合う報酬だ」
「その通りですね」
「だからこそですね」
「彼等にはそうしますね」
「温かくしてもらいますね」
「帰ったらな」 
 それからはというのだ。
「そうしてもらうな、あとな」
「あと?」
「あとといますと」
「湖や川の上で戦わなくてもな」
 久志はこうも言った。
「バイキングの領域で戦うんだ」
「地の利は相手にある」
「だからですね」
「油断しないことですね」
「絶対に」
「しかも連中はベルセルク状態にもなるだろ」
 このことも話した。
「感情が昂れば」
「攻撃力と防御力は極端に上がります」
「そして暴れ回ります」
「そうなります」
「そのことも頭に入れておかないとな」
 バイキング達のこのこともというのだ。
「あとバイキング以外の職業の奴もいるしな」
「はい、バイキングが確かに多いですが」
「外尾職業の者もいます」
「魔術師や僧侶も」
「風水師等も」
「色々いるな、そうした連中のこともな」
 頭に入れてというのだ。 
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