| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三十九話 北への集結その十

「降していくな」
「わかりました」
「ではまずは上陸しましょう」
「そして攻めていきましょう」
「そうしましょう」
「俺達はカレリアの方を攻める」 
 そちらをというのだ。
「それであの辺りもな」
「湖と森が多いですね」
「あの地域を攻めてですね」
「そうして手中に収めますね」
「その様にしますね」
「ああ、それで他の地域はな」
 そちらはというと。
「仲間達がそれぞれ三万の兵を率いて攻めている」
「そちらはお任せしますね」
「それぞれの方に」
「そして我々はですね」
「陛下と共にですね」
「カレリアを攻めるな、補給はコペンハーゲンとだ」
 半島の王国の都だったこの街と、というのだ。
「ペテルブルグからもだ」
「送られる」
「もうそちらの準備は出来ているので」
「心配無用ですね」
「ああ」
 その通りだというのだ。
「だからな」
「攻めていきますね」
「補給も万全なので」
「そのことについても安心して」
「攻めていこうな、あと飯はな」
 久志はこちらのことも話した。
「しっかりと残さず食えよ」
「好き嫌いなく」
「そうしてですか」
「食えというのですか」
「ああ、肉もパンもでな」 
 そしてというのだ。
「ザワークラフトもライムもな」
「野菜や果物もですか」
「全て食う」
「残さずですか」
「ああ、さもないと壊血病になるからな」
 だからだというのだ。
「あちらでの戦が長引くとな」
「寒さの中で食いものがなく」
「どうしてもそうなりますね」
「パンや干し肉等ばかり食って」
「そうなるので」
「だから野菜や果物を補給するんだよ」
 そうするというのだ。
「この船にも積んでるだろ」
「はい、多く」
「ザワークラフトもライムも」
「林檎もあります」
「パンや肉だけではありません」
「そうしたものも食ってな」
 そうしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧