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レーヴァティン

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第二百三十九話 北への集結その一

                第二百三十九話  北への集結
 久志は地中湖そして黒湖からもだった。
 大軍、艦隊までも北に移動させていった、そうしてだった。
「ハンブルグとかにな」
「艦隊を集結させるな」
「そうするな」
 久志はローマで芳直に話した、水軍を統括する彼に。
「今から」
「そうしてだな」
「圧倒的な戦力でな」
「攻めていくな」
「ああ、まずは騎士団領北の半島の王国をな」
 そこをというのだ。
「降すな」
「そうするな」
「そうしてバルト湖の出入り口を制して」 
 そうしてというのだ。
「バイキング達のいる北の半島をな」
「攻めるな」
「それで北の島もな」
 こちらもというのだ。
「攻めるな、その北西のな」
「浮島の端のだな」
「あの大きな島もな」
 そちらもというのだ。
「攻めてな」
「バイキング達を完全に制するな」
「ああ、そうするな」
 帝国の圧倒的な戦力を用いてというのだ。
「これから」
「わかった、作戦会議通りだな」
「これまでもな」
「そうして攻めていって」
「そしてな」
「敵を完全に倒すな」
「ああ、あとな」
 久志はさらに言った。
「バイキングも話で降すしな」
「それが第一でだな」
「連中は兎に角強い」 
 バイキングの戦闘力の話もした。
「だから無闇に戦わないでな」
「戦闘になってもだな」
「慎重にな」
 その様にしてというのだ。
「戦うな」
「そうするな、連中は大柄で逞しくてな」
「いつも鍛えられていてな」
「しかも装備もいい」 
 そうした条件が揃っていてというのだ。
「かなり強いことは事実だ」
「だからだな」
「無闇に戦わない」
「さもないと痛い目を見るな」
「ああ、確かにこちらの数も国力もな」
「圧倒的だな」
「装備の質もな」
 これもというのだ。72
「バイキングの連中もいいが」
「その質で言うとな」
「やっぱり帝国だ」
 即ち自分達の方がというのだ。
「かなりいい」
「そうだな」
「鉄砲も大砲もあってな」
「鎧や兜の質もな」
「盾もな」 
 防具までというのだ。
「質がいい」
「そうだからな」
「圧倒しているけれどな」
 それでもというのだ。
「連中の戦闘力はな」
「相当に高いことは事実だ」
 正が言ってきた。
「まさに」
「そうだな」
「だからな」
 それでというのだ。 
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