万全の補強の後で
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第四章
「そうした頭痛の種はね」
「あるのね」
「ええ、ファンの人達は本当に心配だと思うわ」
「コロナのことが」
「それもかなりね」
「世の中あれなんだな」
美優は考える顔で言った。
「何でも思い通りにはいかない」
「幾ら凄い補強と育成が出来ても」
「凄い監督さんが就任してもな」
それでもというのだ。
「何があるかわからないんだよ」
「コロナが流行ったり」
「そうだよ、ホークスがそうでな」
そしてというのだ。
「阪神もで他のチームもな」
「同じなのね」
「そて何でもだからな」
それでというのだ。
「当然だよ」
「私達も」
「そうだよ、やっぱりな」
「私達も油断したら」
「コロナにだってな」
「なるのね」
「それで今お互い距離取ってな」
見れば五人共そうしている。
「換気だってしてるだろ」
「寒いけれどね」
今実際に窓を開けている、それも全開だ。
「そうしているわね」
「さもないとな」
「私達もね」
「罹るからな」
まさに自分達もというのだ。
「コロナに」
「そうよね」
「だからな」
それでというのだ。
「ホークスも大変だけれどな」
「私達もそうならない様に」
「コロナにはな」
くれぐれもというのだ。
「注意しないとな」
「今特に感染が酷いから」
「オミクロンがな」
「そうね、今はそんなご時世ね」
「そうだよ、だから今日もな」
「これでお開き?」
「長い間一緒にいてもな」
間隔を置いて換気をしてもというのだ。
「用心に越したことないしな」
「それでよね」
「また明日学校な」
「そうね、それじゃあね」
「ああ、これでな」
「終わりましょう」
琴乃も頷いて言った。
「そうしよう」
「そうね、今丁度コロナの話したし」
「それで私達もコロナに感染したら本末転倒だから」
「今日はこれでお開きにして」
「また明日な」
「そうしましょう、ホークスは今年はどうなるかわからないけれど」
それでもとだ、琴乃は四人にあらためて話した。
「コロナには注意ね」
「野球も大事だけれどね」
「それで一緒に遊ぶことも」
「けれどコロナにも気をつけないとね」
「だから今日はこれでお開きにしような」
四人もそれぞれ言ってだった。
この日はお別れとなった、幸い五人は誰もコロナに感染しなかった。しかし油断は出来ないとホークスも見て思うのだった。
万全の補強の後で 完
2022・1・30
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