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レーヴァティン

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第二百三十八話 北に集結その一

                第二百三十八話  北に集結
 久志達はバイキング達との戦の準備を進めていった、その際彼等はあえて帝国がバイキング達との戦の用意を進めていることを大々的に喧伝した、すると。
「バイキング達が動揺しているみたいよ」
「流石に攻められるとか」
「うん、用心してね」
 淳二は久志に笑顔で話した。
「守りを固める村が増えていっていてね」
「帝国領荒らす連中がな」
「荒らしに来なくなってるよ」
「そうだな」
「それで帝国に降ろうという村もね」
「出てきているか」
「特に旧騎士団領の北の」
 先に降した国のというのだ。
「北の半島の南のね」
「あの国か」
「そう、半島の王国がね」 
 この国がというのだ。
「かなり動揺しているよ」
「そうなっているな」
「あそこもバイキングの国だけれど」
 それでもというのだ。
「国だから」
「他のバイキングと違ってな」
「そう、街もあってね」
「国になっているな」
「その半島の王国がね」
 そこがというのだ。
「かなり動揺しているよ」
「自分達が攻められると思ってか」
「そうなっているよ」
「それじゃあな」
 久志は淳二のその話を聞いて微笑んで言った。
「あの国に使者を送ってな」
「降る様に勧めるんだ」
「そうして降ったらな」
「そのまま受け入れるね」
「他の勢力と同じ様にな」
 まさにというのだ。
「そうしていくな」
「そうだよね」
「王は帝国の中に何人いてもいいんだよ」
 久志は笑って言い切った。
「帝国だとな」
「皇帝が主でね」
「ああ、王はな」
 まさにというのだ。
「皇帝の下にあるからな」
「皇帝は王の上に立つ」
「そうした存在だからな」
 それ故にというのだ。
「何人いてもいいんだよ」
「そうだよね」
「だからな」
「あの国もだね」
「降ってもな」
 そうしてもというのだ。
「王様はな」
「いいということで」
「位はそのままだ」
 それを認めるというのだ。
「これまで通りな」
「そうだね」
「いや、皇帝ってこうした時便利だな」
 久志は笑ってこうも言った。
「王様でも従えられるからな」
「至高の位だ」
 正が強い目で言ってきた。
「そう言われるからだ」
「王様より上でな」
「王ですらだ」
「国に置けるな」
「そうだ、日本でもそうだな」
 正は自分達が起きた世界で生まれ育ち住んでいる国の話もした。 
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