| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス

作者:ハト胸
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

拓夢の強さ!

 
前書き
相川拓夢
 16歳、黒髪に青い瞳。
 予備のISが無いため、学園より専用機が支給されることになった。
 その操縦技術は未知数。
 噂では、初めての教師との戦闘において善戦したとか・・・。 

 
 「どうゆうことだ」
 
 「いや、どうとうことって言われても・・・」

 時は進んで放課後。場所は剣道場だ。
 しかし剣道場とは、普通の学校ではお目にかかれないよなこの施設。
 一般高校だとだいたい格技場って言う、柔道や剣道ができる施設があるからな。
 それを態々剣道場とか柔道場に分けているIS学園流石っす。

 その剣道場において、一夏が防具を装備した状態で座っており、それを箒がこれまた防具を装備した状態で見下していた。
 事の発端は昼休みである。

 俺が千冬さんから専用機の話をしてもらっていたときに、箒が束さんの妹だって事がばれてしまったらしい。ちなみに箒は束さんが苦手だ。引っ越す前に一度聴いたことがある。
 その事で、ざわめいたクラスに向かって、箒が一喝。

 『あの人は関係ない!』

 続いて教えられることは何も無いって、完全に突き放した言い方をしてしまったんだ。
 この分だと、引っ越してから余計に苦手意識が膨らんでるみたいだなぁ。

 そこで、箒がクラスから浮くことを気にした一夏が昼食に誘った。
 他のクラスメートも一緒に呼んで、飯を食べながら交流しようって魂胆だったようだ。
 当然俺も乗っかった。丁度いい機会だし、清香も二人と話をしたいって言ってたし。誘った。
 しぶる箒を強引に連れ出そうとして、まず一夏が投げ飛ばされる。確か古武術の技で。
 折角一緒に食べようとしていた人、確か5人くらいいたけど、それを見てドン引きしちゃって。
 結局一夏が怒ったように箒をつれ出して行った感じになった。

 なーんか雰囲気的にマズそうだったんで、俺も清香に行くか聞いたところ、行くって。
 目が輝いていた。なんか箒が格好良かったらしい。

 んで四人で昼食。
 一夏が俺にISのことを教えてほしいって頼んできたんだが、俺も教えられるほど知ってない。
 だから箒に教えてもらえよっていったんだけど、箒がそれを拒否。
 偶然なのか狙ったのか、そこに上級生が登場して

 『ねえ、あなたでしょ代表候補生と試合するって子』

 『よかったら、私がISのこと教えてあげようか?』

 まぁその時の一夏には願ったりだったんだろ。一言返事でオーケーしようとした。
 だがそれを、箒が阻む。

 『私は、篠ノ之束の妹ですから』

 結局、口では説得できない先輩を、箒は切り札を使って黙らせた。
 でもそのときの箒の顔、なんかちょっと悔しそうだったんだよな。

 そっから話は何故か剣道へ。
 実力を見てやると箒が言って、一夏が頷いて、俺が冷や汗をかいた。清香は面白そうにしていた。

 んで放課後、一夏は手も足もでないまでに腕が鈍っていたってわけだ。

 「ねぇ拓夢君。・・・もしかして、一夏君って弱い?」

 清香が一夏君って呼んでんのは、昼飯を食べたときに一夏が名前で呼んでくれって言ったからだ。因みに箒の事も名前で呼んでる。たしか、箒ちゃん。

 「いや、一応弁解しておくとな。小学生までは強かったんだよ」

 「それ弁解になってないよ」

 「あー、そうか。や、でも中学からいろいろあって、バイトしなきゃいけなかったんだよ。一夏」

 「それってどんな事情なの?」

 「んー、それに関しては俺が言うのは無理かな。本人が言ってくれるのを待ったほうがいい話題ってやつ」

 「そうなんだ。・・・ならしょうがないのかな」

 とりあえず清香のフォロー完了!まだ納得してないみたいだけど。
 でも確かに、一夏は昔は強かったんだ。箒よりも少し。

 あー、ほら。周りからも織斑くんって弱い?ッて声がががががが。
 あのヤローには、一度鍛えなおすのが必要なんだな。きっと。

 だがそんな時、俺の耳に聞き捨てならない言葉が飛び込んでくる。

 『織斑くんがあれなんだもん。きっと相川君も弱いんだよね・・・』

 まてなんだそれは!

 「そいつぁ聞き捨てならないな!」

 と、思わず声を上げてしまった。
 怒鳴ったわけじゃない。名乗り出たくらいのおおきさ。

 「箒!」

 「な、なんだ!」

 突然大声を上げた俺に呼ばれて、ちょっととまどう箒。

 「俺も勝負だ!」

 「な、なにっ!?だが拓夢は、剣道をしていないだろ?」

 「ふん。弱いといわれたまま黙っていられるほど、俺は出来た人間じゃない!」
 
 「・・・いいだろう。一夏のついでにお前も鍛えなおしてやる!」

 「やれるもんならって奴だ。一夏・・・のはいいや。誰か防具貸してくれない?」

 一夏の汗臭そうな防具は勘弁願いたかった。
 
 「はいこれ、使って?」

 「あ、どうもです部長さん」

 「いやいや気にしないで?もし、お礼したいって言うなら、今日の夜ご飯おごりでいいよ?」

 「んー、じゃあそれで」

 ってな具合に、防具を借りると同時に俺の夜の予定がうまっていた。
 なんだこれ。

 一度着替えて、再び道場に。

 意外と防具とか重かった。特に頭。違和感しかない。

 「拓夢君ファイト~!」

 清香から応援されてしまった。これは、勝つしかないな!っていうか元から勝つつもりだけど。

 「そういえば、お前も少し剣道をやっていた時期があったな」

 「おう、覚えてた?一夏に誘われて少しな」

 「だが、すこし齧ったくらいで、私に勝てるとは思わないことだ」

 「ふん、それはどうかな?俺、目には自信があるんだ」

 「そ、それじゃあ両者構えて。・・・開始!」

 ダンッ!
 一夏の合図とともに、俺と箒は床を蹴り飛び出す。
 速度は俺のほうが速い!

 「いやぁあああああ!」

 「はぁああああああ!」

 だが箒も速い。竹さんには及ばないものの、先輩の上位には入る速さだ。
 さすが全中一位の実力者ってか?

 バシィッ!
 俺の竹刀と箒の竹刀がぶつかり合う。
 どっちも面を決めようとした、正確には箒が胴から面に変えてきた、ためクロスしたようにバツ字を描いて膠着状態。

 力も速度も俺のほうが上、押し切れる!
 そう思ってそのまま振り下ろそうとするが

 「くっ!?」

 「はぁああっ!!」

 箒が竹刀を傾けたせいで面がはずれ、逆に胴をもらうところだった。
 目と反射神経を駆使して回避!後方にバックステップだ。

 「ふっ、軽快なことだ。だが、避けてばかりでは勝てんぞ!」

 「上等、決めてやるぜ!」

 今度は胴だ。再び面と見せかけての、胴!
 紙一重。竹刀の先に僅かな手応えがあったが、避けられた!

 とその瞬間。物凄い寒気がした。瞬時に竹刀を頭を庇うように構えて横に飛ぶ。
 
 「ぐうっ!!」

 手の中の竹刀が弾き落とされるのではと思うほど強い衝撃。
 横に飛んでいたお陰でいなすことができた。

 「なんつー力だ、箒」

 「拓夢こそ、速い!」

 そこから箒の怒涛の攻めが始まる。
 上段からとか下段からとか、判断してから避けてたんじゃ間に合わないレベルだ。
 俺は勘を頼りに後ろに下がり、横にとび、時には前に出たりもした。
 だがその攻撃はやむことが無い。

 体力も化け物並みか!?
 そうおもった瞬間さらに攻撃が強くなった。きっとコイツも心を読める人間だ。注意しよう。

 もう十数回攻撃を連続して避けた。
 防御に使った竹刀も重く感じる。腕がきつい。
 だが、プロたるもの負けは許されない。ボクサーだけど!

 「ここっ!!」

 「ッ!?」

 焦ったのか、大振りになった箒。
 それを見逃すわけがないだろ!上段からの面を狙った一撃を、防いでいなす!
 この攻防の中で、いなしかたを見て覚えた。
 箒の竹刀は下に滑って、自身も体勢をくずした。

 そこを狙って、俺は面を打つ!
 当たれっ!!

 だがその瞬間、箒の口元が笑った気がした。
 次いで感じる寒気。だが回避は遅い。もう動き出してしまっている。

 これは、カウンターッ!!

 竹さんからカウンターを貰ったときと同じ感覚。
 ならばその衝撃を弱めてやる。

 面を放ちながら、俺の体は一歩前へ加速した。
 だがそれすら無意味。
 箒は横回転し、下に落ちていった竹刀を遠心力を持って凄まじい速度で俺の胴に叩き付けた!
 一手遅れて、俺の面が当たる。

 そしてすれ違い、残心。
 
 「そ、それまで!勝者箒!」

 途端、歓声があがる。
 その大きさや凄く、まるでサッカーのオリンピック並だ。

 『凄い試合!』
 『もう何がなんだか見えなかったわ!』
 『篠ノ之さんカッコいい!!』
 『相川君もカッコいいよー!!』

 ちょっと照れくさいが、面を外してお辞儀。
 もっと歓声が上がった。何故だ。

 「拓夢。いつから剣道をやっていた?」

 「ん?いや、俺はずっとボクシングやってたんだけど」

 「け、剣道をしていないであの動きなのか!?」

 「まぁ、そこら辺は目と反射神経でなんとか」

 「恐るべきはその目か・・・」

 箒も面を外している。汗で髪がぬれているのがまた、なんとも艶っぽい。
 一夏が赤面してるぞ気をつけろよ。

 「だがまぁ、拓夢に私が教えられることは少ないな。・・・それよりも一夏!」

 「ぎくっ」
 
 「お前は特訓だ!鍛えなおす!!これから毎日放課後三時間、私が稽古をつけてやる!」

 「く、くっそぉおお!やってやる!!」

 もうなんか、体育会系のノリに包まれた剣道場だった。
 余談だが、俺のその日の夕食は先輩方が押しかけてきて大変だった。
 俺のメモリーに、新しく十数人の先輩の名前が登録されたのは言うまでも無い・・・・・・。 
 

 
後書き
んー、少し無理があったかな?
ですがここで一発、拓夢の強さを見せ付けてやらにゃ男が廃るぜってことで。
ちなみに清香さんは、目をハートにして、汗で濡れた拓夢を見ていましたとさ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧