ハッピークローバー
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第九話 合コンの前にその七
「海外から来てる子でも」
「アジア系の子が多いわね」
「それでアジア系だと」
それならというのだ。
「黒髪よ」
「目が黒くてね」
「お肌は黄色いわね」
「それで別にね」
そうした外見でもというのだ。
「悪くないでしょ」
「生物学的に問題ないのよね」
「そうそう」
「というか白人至上主義とか言っても」
一華はかつて人類にかなりの影響を与えていたこの思想の話をした、十九世紀に定着し二十世紀前半はかなり強かった。
「結局個人の努力次第で、でしょ」
「そうそう、勉強もスポーツもね」
富美子は一華に真面目な顔で答えた。
「どっちもね」
「人種に関係なくね」
「努力すれば」
「それでよくなるわよ」
「そうよね」
「知能指数だって」
これもというのだ。
「結局はね」
「訓練とか環境でね」
「変わって」
そうしてというのだ。
「よくなるし」
「そうよね」
「体力だって」
これもというのだ。
「運動部に入ったり肉体労働のアルバイトしたら」
「普通につくわね」
「自衛隊に入ったら」
そうすればというのだ。
「体力ついて」
「それで規律にもね」
「厳しくなるわね」
「そうなるわね」
「環境次第で」
それでというのだ。
「人間かなり変わるし」
「努力したら」
「その分よくなるわね」
「そうよね」
「努力よね」
かな恵も言った。
「やっぱり」
「それ次第で」
「変わるわよ」
「よくなるわね」
「そう、人種とか民族ってね」
そうしたものはというと。
「ただね」
「あまりね」
「関係ないわよ、本当に努力でね」
それ次第でというのだ。
「人間なんてね」
「どうとでもなるものね」
「この学校にいたらわかるわ」
「誰でもね」
「だって世界中から人が集まってるから」
それだけにというのだ。
「わかるわよ」
「いないのは北朝鮮の人だけだし」
日本と国交のないこの国は別だというのだ。
「あそこは仕方ないしね」
「国交の関係でね」
「というかあそこは特別でしょ」
一華は口をややへの字にさせて述べた。
「もうね」
「国交ないとか以前ってこと?」
「そうよ、特撮の悪役みたいじゃない」
一華はその口のまま富美子に話した。
「まさにね」
「確かにね。やりたい放題でね」
「テロやって拉致やって」
そしてというのだ。
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