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八条学園騒動記

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第六百四十五話 牛達と共にその十

「実はね」
「そうだったのね」
「全体的に甘いお野菜や果物好きで」 
「パイナップルもなのね」
「好きなの」
 こうダイアナに言うのだった。
「だから楽しみよ」
「そうだったのね」
「甘いお野菜や果物は全部好きよ」
「じゃあ苺も」
「大好きよ」
 まさにという返答だった。
「特に好きなのはメロンよ」
「メロンそんなに好きなの」
「ええ、カレーの中には入れないけれど」  
 それでもというのだ。
「そうしたものの中で一番好きよ」
「成程ね」
「デザートも用意していますが」
 ここでセーラがまた言ってきた。
「甘いお野菜や果物の盛り合わせで」
「その中になの」
「メロンもあります」
「いいわね」
 ペリーヌはセーラのその言葉にぱっと明るい顔になった、そうしてこんなことをとても嬉しそうに言った。
「パイナップルが入ったカレーにメロンなんて」
「楽しみですか」
「ええ」 
 セーラにその顔で答えた。
「本当にね」
「ではですね」
「楽しみにしてね」 
 そうしてというのだ。
「頂くわ」
「それでは」
「連合でもメロンよく食べるけれど」
 ここで言ったのはセドリックだった。
「マウリアもだね」
「そうだね。エウロパでも食べるし」
 セドリックにトムが応えた。
「メロンはどの国でも食べられていて」
「マウリだでもだね」
「そしてこの連合でもね」
「昔は凄く高くて」
 セドリックはこうも言った。
「重傷か重病の人しかだったんだよね」
「食べられなかったいうね、国によっては」
「そうだね」
「マウリアでは普通にです」
 セーラはかつての自分の国の話をした。
「食べられていまして」
「今もだね」
「そうなんだね」
「はい、マンゴーも」
 この果物もというのだ。
「普通にです」
「そうだね」
「マウリアは昔から果物が豊富だしね」
「香辛料と果物はです」
 この二つはというのだ。
「地球にあった頃から豊富です」
「それがいいわね」
 アンネットは唸って言った。
「あったかくてね」
「ロシアって寒いからね、今も」 
 カトリがそのアンネットに言ってきた。
「そうよね」
「そう、今はどんな果物もあって香辛料もね」
「あるわね」
「けれど昔はね」
 地球にあり文明がまだ未発達な頃はというのだ。 
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