オズのラゲドー氏
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第十一幕その十
「ご馳走をいただいてお風呂に入ってね」
「素敵なベッドで寝るんですね」
「そうして楽しみましょう。旅でのテントや宮殿で過ごすのもいいけれど」
「ホテルもいいですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今夜はですね」
「ホテルに入りましょう」
「わかりました」
ナターシャはトロットの言葉に笑顔で頷きました。
「それじゃあ」
「今夜はね」
「そうさせて頂きます」
「そういうことでね。そのホテルのお風呂にはサウナがあるから」
「サウナですか」
「それも貴女のお国のものよ」
ロシアのサウナだというのです。
「だからそれに入ってね」
「楽しめますね」
「サウナといっても色々だけれど」
「そうなんですよね」
「そのホテルのサウナはそうなの」
「ロシアのものですね」
「そのロシアのサウナに入って」
そうしてというのです。
「楽しみましょう」
「わかりました」
ナターシャはにこりと笑って答えました、クールビューティーな感じのお顔ですが笑顔もとても素敵です。
「それじゃあ」
「今夜はね」
「そうさせてもらいます」
こうお話してでした。
夜は皆でサウナに入ってでした。
ホテルのおもてなしを満喫しました、そして翌朝チェックアウトして街を出てまた旅に入りました、そうしてです。
遂に港町に辿り着きました、港町には潮の香りがして。
漁師の人達が笑顔で働いていて漁船が行き来しています、様々なお店もあります。
潮風を浴びてです、前ノーム王はにこりとして言いました。
「いいね」
「ここがそのね」
「お寿司屋さんがある港町だね」
「そうなの」
トロットは前ノーム王に答えました。
「旅の目的地よ」
「遂に来たんだね」
「これまで楽しい旅だったわね」
「そしてだね」
「そう、いよいよね」
「その目的を果たす時が来たね」
「それでお寿司屋さんもあるけれど」
さらに言うトロットでした。
「ここにはね」
「他の海の幸を使ったお料理のお店があるね」
「沢山ね。和食のお店もあれば」
さらにというのです。
「アメリカ、中国、フランス、イタリア、スペインってね」
「沢山あるね」
「食材も豊富よ」
その魚介類の種類もというのです。
「だからね」
「その全部を楽しめばいいね」
「そうしましょう、まずはね」
トロットはにこりとして言いました。
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