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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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第6宇宙編
  第43話

 
前書き
この時点の悟空って悟飯にはもう期待していない感が凄かったな…

 

 
今日は久しぶりに3人揃っての修行となる。

精神と時の部屋で悟空と悟林、そしてベジータの3人は精神と時の部屋で修行に励んでいた。

何故ならば第7宇宙の対となる第6宇宙の破壊神であるシャンパがビルスと美味しい食べ物対決で完敗したことで第6宇宙の地球を探したところ既に滅んでおり、第7宇宙の地球を賭けての格闘試合をすることになり、勝った側への賞品は星のサイズのドラゴンボール…超ドラゴンボール。

シャンパ曰く、どんな願いも叶うとのことだ。

悟空がビルスに格闘試合をしたいと頼み、悟林とベジータも異義無かったので参加することにした。

因みに他のメンバーはピッコロで、最後の1人はビルスが連れて来るようだ。

「なあ、悟林。おめえはまだブルーに変身出来ねえのか?」

「ん?まあそうだね…」

一応超サイヤ人ブルーへの変身は何度か試したみたが、駄目だったので神の気を纏った潜在能力解放もとい、究極神化で妥協したが今のところ困ってはいない。

「もしかしたら地球人の血がブルーへの変身を妨げているのかもしれんな」

何せ神の領域に到達した混血のサイヤ人は今のところ悟林のみだ。

他の混血のサイヤ人は実力的にまだまだ未熟なので詳しいことが分からないのが現状だ。

「んー、悟飯なら修行すればゴッドになれると思うんだけどよー」

「カカロット、数少ないサイヤ人の生き残りだぞ。万が一のためにちゃんと鍛えろ!!フリーザが来た時は悟林がいたからどうにかなったが、いなければブルマ達が死んでいたかもしれんのだぞ!!」

「で、でもよー…あいつ闘うの嫌がるし、道着も失くしちまってんだぜ?それに無理やり修行させても強くなれねえし、ただ辛えだけだしよ…」

数少ないサイヤ人であり、才能ある悟飯を甘やかしている悟空をサイヤ人の王子として叱責するが、悟空にも悟空の言い分がある。

交際、結婚、学者への転身が重なり、その上娘のパンまで儲けて幸せの絶頂なのだ。

そのせいで以前よりも腑抜けて以前は悟空に近かった体格も今ではすっかり筋肉が衰えて細身の学者らしい体格となっていた。

と言うより、セルを倒してからはずっと修行をサボっており、ブウとの闘いの前に少し鍛えたがそれだけであり、実質10年以上も修行をサボっていたことになる。

潜在能力を解放する能力も失っており、今では超サイヤ人への変身も厳しいくらいなのだ。

後、悟空も修行を重ねて神の領域に到達してから強くなり過ぎてしまい、悟飯を修行させようにも力加減が上手く出来るか分からないのである。

下手したら悟空の小突きにも耐えられない可能性がある。

「まあ、本人は気付いてないだろうけど、今では悟天とトランクス君の方が強いしね」

「そう言えば、お前の修行に付き合っているんだったな…」

ベジータの理想としてはトランクスをセルと闘った時のような迸るような圧倒的な力を放った悟飯と闘わせて勝たせてやりたかった。

まさかこんな形で超えることになるとは夢にも思わなかったベジータである。

「そうなんだよー、ゴッドとかは抜きにしてフュージョンしてるとは言えウイスさんと修行してる私に食らい付いてくるんだよ?これからも2人の才能を伸ばしていきたいなー」

「そうか…」

落ち着いたら久しぶりにトランクスの相手をしてやろうかと思ったベジータであった。

「ところで悟林、オラは最初はブウを入れようとしたのに何で代わりにピッコロにしたんだ?」

「だってさ、ブウって勉強出来るの?」

ベジータの提案で試合前に簡単なペーパーテストが行われることになり、悟空には悟林が後で勉強を教えるので良いとして、ブウは生まれてから悟空以上にずっと勉強とは無縁の生き方をしてきたのだ。

正直、文字を読めるのかも怪しい。

「なるほど、試合前にメンバーが減るのは困るからな…だからピッコロを選んだのか」

「そう言うこと、悟飯はもう超サイヤ人になれるかどうかも疑わしいし、試合に興味もないしね…」

フリーザとの闘いが終わってからは再び仕事に没頭し、時間が空けば娘のパンと戯れているのだ。

正直あれはサタンにも負けず劣らずの親馬鹿であると断言出来る。

「そうか…だが、やはり惜しいな。あの潜在能力を腐らせるなど」

「まあ、良いじゃねえかベジータ。闘いてえ奴だけ闘えばよ」

しかし、セルとの闘いで見せた爆発的な力と勘を取り戻しておらず、鈍っていた体でブウを超える力を発揮した悟飯の才能と潜在能力をベジータはやはり惜しいと思ってしまう。

悟空もまた、悟飯にはあの飛び抜けた潜在能力を悟林のように鍛えて伸ばして欲しい気持ちはあるが、無理にやらせても何の成果も出ない。

目標も何もない時の伸びの悪さを悟空は良く知っている。

「そうだね、はいお父さん。勉強の時間だよ?」

「いいっ!?オラ勉強は…」

「駄目っ!試合に出れなくなっても良いの?お父さんが出られなかったらビルス様も怒るよ?」

悟空は勉強は苦手なのは悟林も知っているが、それで試合に出られなくなったらビルスは烈火の如く怒るだろう。

「貴様はまず戦闘力よりも頭を鍛えろ!」

「うう…やっぱオラは勉強苦手だぞ…良く悟飯はこんなの平気でやってられんな…」

「頑張ってお父さん、家に帰ったらお父さんの好物揃えてあげるからね?」

悟林に付きっきりで勉強に付き合ってもらい、頭の修行をすることになる悟空であった。

そして試合当日、ビルスとウイスが所有するキューブ型宇宙船で会場に向かうことになったのだが、船内に悟飯の姿がなかったので義妹のビーデルに尋ねる。

「ビーデルさん、悟飯は?」

「今日は丁度大事な学会があるので来られないそうです」

「あいつ、せめて顔を合わせて言えっての…まあいいか、別に悟飯がいなくても…ところでパンちゃん、人の髪と耳を引っ張るんじゃありません!!めっ!!」

何も言わずに欠席している弟に愚痴るが、別に悟飯が試合に出るわけではないので構わないと思ったのだが、姪のパンが悟林に悪戯を仕掛けてきたので注意しながら怒ると大泣きした。

どうやら怒られる経験がないようだ。

「す、すみませんお義姉さん!」

慌てて悟林からパンを受け取ると、ビーデルはパンを泣き止ませながら謝罪した。

「あー、気にしなくて良いよ…悟飯の子供って時点でこうなるの分かってたし。あの子は人に対する厳しさがある意味お父さんより欠如してるからねぇ…でもビーデルさん、厳しいかもしれないけど良いことと悪いことの区別が付くようにした方が良いよ。一応この子、サタンさんの孫だよ。」

悟林だからこそ平気だが、自分の髪と耳を引っ張った時の力は普通の地球人では危険だ。

ある程度厳しく躾をした方が良いのかもしれないが、甘ちゃんの悟飯と孫にデレデレなサタンではそれは無理だろう。

「近いうちパンちゃんを躾に行くよ。万が一のことがあったら駄目だし」

「すみませんお義姉さん…」

「良いよ別に、みんなパンちゃんに甘いから1人くらい厳しくしないとね。それでパンちゃんから嫌われても私は平気だし…あ、悟飯に伝言頼めるかな?もし私の躾の邪魔するなら首の骨をへし折るから」

拳を握り締めて昔のピッコロのような凶悪な笑みを浮かべる悟林にビーデルは引いた。

優しい義姉だが、怖い時はとことん怖い。

因みに後にパンの躾をしに行った時、過保護な悟飯がパンを放そうとしなかったので悟飯が自分の実家の方までデコピンで軽くぶっ飛ばされて強制送還され、気絶しているところを悟空とピッコロに回収されるのは別の話。

そして会場に着くとそれなりの広さの観客席と武舞台に何故かある屋台、そして第6宇宙の選手達。

黄色い熊のような種族・ボタモとフリーザにそっくりなフロスト、ロボットに見えるメタルマンと言う種族のマゲッタ。

第6宇宙のサイヤ人・キャベ、そしてヒットと言う男。

「(あの男…他の選手とは格が違うね…)」

そして試合前のペーパーテストが始まり、簡単な問題だったので悟林は答えを書いていく。

悟空も時々ペンが止まるが、すぐにペンを走らせていく。

そしてテストが終わってテスト用紙が返ってきた。

「悟林、オラ70点取れたぞ!」

「本当!?凄いよお父さん!!」

間違えている問題は引っ掛け問題だったので仕方ないだろう。

勉強嫌いの悟空が70点取れたのだから褒めるべきだ。

「あんな簡単なテストで70点か…」

満点だったベジータは簡単な引っ掛け問題に引っ掛かった悟空に呆れていた。

そしてじゃんけんで順番を決めてビルスが連れてきた第7宇宙最強のモナカが最後で、悟空→ピッコロ→ベジータ→悟林の順番となる。

「良いか、悟林。絶対に油断するなよ。お前はモナカの次の戦力なんだからな」

「わ、分かってるよビルス様」

妙に念押ししてくるビルスに、流石に悟林もタジタジだ。

「何だよー、オラ達のこと信用出来ねえのか?」

「お前達は信用するには危なっかし過ぎるんだ!!」

今までの修行の合間で見てきた悟空とベジータの危なっかしさを見てきたのでビルスからすれば信用ならなかったようだ。

そして始まる第6宇宙との試合。

一番手は第7宇宙側は悟空で、第6宇宙はボタモ。

最初はボタモが優勢かと思われていたが、どうやら試合前の景気づけに食べた焼き肉を消化しきれてなかったらしい。

サイヤ人の胃で消化しきれてないと言うことは今日はもしかしたら胃の調子が悪いのかもしれない。

終わったら少し胃に優しい料理を作ってやろうと悟林は思った。

少し武舞台を動き回って消化を促進させて今までのように動けるようになったようで、本調子の攻撃をボタモに浴びせるものの、ボタモは攻撃を受け付けない体質らしくならば気功波で攻撃した悟空だったが、気功波を受けても火傷すらしない。

「どういう体してんだろうねあの人?」

「宇宙は広いと言うことだろう、しかしあのままでは体力切れも時間の問題か」

「いや、そうでもないよピッコロさん。倒せないなら別の勝ち方もあるしね。後はお父さんがそれに気付けるかどうか」

しかし、悟空も途中から気付いたようで、ボタモを転倒させて場外に投げ飛ばした。

「流石お父さん。武道大会参加経験者なだけはあるね」

忘れられがちだが、悟空は地球の天下一武道会に何度も参加した経験があるのだ。

倒せないなら場外負けにしてしまえば良いのだ。

「ほう、あいつにしては頭を使ったな」

「お父さんはこの手の試合に慣れてるからね」

ビルスも即座に場外負けにした悟空の判断を褒める。

そして次の試合はフロストと悟空の試合であり、最初は互いに様子見程度の勝負を繰り広げる。

最初は互角の打ち合いをしていたが、悟空の攻撃がヒットし始め、悟空から促されたフロストは変身する…のだが、フリーザの第三形態に酷似した姿であった。

「あれってフリーザの第三形態だよね」

「ああ、頭に来る姿だぜ…何が最終形態だ…ふざけやがって」

フロストの今の姿はフリーザの形態の中で最も嬲られた形態なのでベジータは不快そうだ。

そして再び始まる試合。

今度は互角の戦闘を繰り広げるフロスト。

変身していないとは言えウイスとの修行で実力を大きく伸ばしている悟空と第三形態で優位に闘っているのを見ると、修行する前のフリーザより遥かに強いようだ。

そして体が温まった悟空も超サイヤ人に変身し、フロストに突撃するとフロストも温存していた形態に変身をする。

姿が完全に最終形態のフリーザに近くなり、悟空も笑みを浮かべ、フロストが気を解放すると悟空もまた気を解放して再び試合を再会する。

フロストの気弾の連射と猛攻を捌きながら悟空はフロストを弾き飛ばし、フロストはドームに叩き付けられてしまうが、再び悟空に突撃して拳と蹴りを繰り出すものの、数多くの強敵を倒してきた悟空からすれば見切れないわけがなく、悟空はフロストを殴り飛ばして吹き飛ばすと追撃を加えようとする。

「はっ!!」

しかしフロストも追撃を許すはずがなく、衝撃波を放って悟空を吹き飛ばそうとするが、威力が足りずに悟空を幾分か後退させただげだ。

「お返しだ、はっ!!」

悟空も同じように衝撃波を放ち、フロストを大きく後退させて武舞台の端まで吹き飛ばした。

「…お父さんの勝ちだね」

「ああ、隠していた実力は悟空が遥かに上だ」

まだ悟空には超サイヤ人2にゴッド、ブルーの変身が残っているのだ。

フロストに勝ち目はないと思われていたが、フロストの攻撃を受け止めた瞬間に悟空がふらつき、フロストが悟空を武舞台から叩き落とす。

「え!?」

まさかの悟空の敗北に第7宇宙側の誰もが驚いた。

「嘘…大したことない一撃だったのに」

「それはお前達だけだ…恐らく脳が揺さぶられたんだろう。フロストの攻撃を許しすぎたな」

「ふーん、次はピッコロさんだね」

「…悟林、お前から見て俺は奴に勝ち目があると思うか?」

「単純な戦闘力ならピッコロさんは負けてるけど…勝ち目がない訳じゃないよ」

ピッコロはブウとの闘いが終わってから悟林と厳しい修行をして相当にレベルアップした。

今なら復活してパワーアップしたセルにも簡単には負けないくらいの戦闘力はあるだろう。

「そうか」

「頑張れピッコロさん!」

弟子からの応援に笑みを浮かべてピッコロはフロストと勝負する。

フロストの攻撃をかわしながら距離を取り、ナメック星人の能力の1つである腕の伸縮能力を使って遠距離からの連続攻撃でフロストの体力を消耗させる。

そして次は分身を作り出して魔貫光殺砲の準備に入った。

「おっ!魔貫光殺砲だ!あれならあいつを倒せっぞ!」

「分身を作り出して気を溜める時間を稼ぎながら体力を消耗したフロストを魔貫光殺砲で仕留める作戦だね…」

「だが、最大まで気が溜まるまで保つのか?あれは確かに強力だが、気が溜まるまで時間がかかる欠陥もある」

「ピッコロさんも何とかしようと頑張ってるんだけど技の性質上ね…」

寧ろ魔貫光殺砲の最大の弱点である溜めの時間を大幅に短縮することに成功した悟林が異常なのだ。

そして分身に気を取られていたフロストを本体が腕で拘束し、とどめの一発を放とうとしたところでピッコロがふらついてフロストに吹き飛ばされた。

「嘘でしょ…」

絶体絶命のピンチをひっくり返すとは一体どんな技なのか全く分からない。

次はベジータが出ようとしてブルマの知り合いの銀河パトロールのジャコがフロストが武器を隠し持っていると言い出し、身体チェックをすることになったのである。

そして、レフリーがチェックしたところ、フロストの右腕には毒針が仕込まれており、フロストが反則負けとなるのだが、ベジータがそれを止める。

そしてピッコロの棄権、悟空の復活があって順番をベジータ→悟空→悟林→モナカにして再び試合続行。

ベジータの言葉で反則負けを逃れたフロストにベジータが闘うことになるのだが、超サイヤ人に変身したベジータに瞬殺されたのであった。 
 

 
後書き
第7宇宙の選手

悟空

この作品では超3の変身は出来ないが、超3以上に強力なゴッドとブルーに変身出来るために全く困らない。

気のコントロールを極め、神の如き強靭な肉体の強さを得るブルーへの変身を習得したことにより、あることに挑戦中。

因みに猛勉強の末に試合前のペーパーテストではめでたく70点。

強くて相手をしてくれる娘がいるので原作以上に充実して楽しく生きている。

ベジータ

原作とあまり変わらないが、悟林から息子の成長を聞いて今度久しぶりに相手をしてやろうと決めた。

何やかんやでかつて自分を大きく超えた次世代のサイヤ人として悟飯に期待しているが、転身が重なったことで完全に地球人社会に溶け込んでしまった悟飯を惜しいと感じている。

因みにもし、この作品の現時点のトランクスと悟天がフュージョンしてゴテンクスとなれば悟空達のゴッドクラスには勝てないだろうがあっさりとやられない程度には成長している。

悟林

次世代のサイヤ人としてサイヤ人の性質が強いこともあり、今も鍛えている。

ブルーには変身出来ないものの、代わりのパワーアップが出来るため、悟空達と肩を並べられるくらいに強い。

姪のパンの躾がなってないことに呆れながら、悟空の食事は中華粥にしようと考えている。

界王拳の上限を20倍以上に上げることに奮闘中であり、現在の最大倍率は…?

ピッコロ

悟林と悟飯の師匠。

魔人ブウ編以降は鍛え直して戦闘力を大幅に上げているためにフロストとの実力差は原作ほど開いてはいない。

悟飯が衰えているため、現在の地球戦士の中で5番目(4番目はブウ)に強い。

モナカ

ビルスの被害者 
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