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八条学園騒動記

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第六百四十五話 牛達と共にその四

「今はとても美味しく感じます。若し手で食べますと」
「逆にですね」
「カレーはよくないですね」
「火傷もします」
「はい、熱くて」
「そうもなりますね」
「お食事は楽しむもので」
 そうする為のものでというのだ。
「怪我をする為のものではありません」
「左様ですね」
「その観点からもですね」
「スプーンで」
 それを使ってというのだ。
「食べます」
「それではお楽しみ下さい」
「今宵はそのカレーも」 
 二人もこう述べた、そしてだった。
 その話をしてだ、ラメダスはセーラに話した。
「姫様は以前私に聞かれましたが」
「カレーのことで、ですね」
「姫様の為に作られたカレーはどうなるか」
「私が食べた後は」
「実は多く作っていますので」
「貴方達がですね」
「残ったものはです」
 セーラが食べたもの以外はというのだ。
「常にです」
「召し上がられているのですね」
「左様です」
 そうだというのだ。
「そうしています」
「そうなのですね」
「捨てることはありません」
「お料理は常に」
「ご相伴に預かる場合もありますが」
 それ以外にもというのだ。
「残ったものはです」
「そうしていますか」
「それでどうしても残ったものは」
 所謂残飯の話もした。
「豚達の餌にしています」
「やはり豚はそうなります」
 ベッキーも言ってきた。
「残りものがありますと」
「それならですね」
「豚の食事になります」
「そしてその豚達もですね」
「姫様のお食事になります」
「左様ですね」
「とはいっても豚は」 
 ベッキーはさらに話した。
「ヒンズー教ではです」
「然程食べませんね」
「左様ですね」
「基本菜食主義です」 
 ヒンズー教はというのだ、ただし鶏や羊そして水牛は食べる。
「そうですね」
「ですから豚も」
 残飯を食べる彼等もというのだ。
「実はです」
「あまりです」
「料理に使っていません」
「そうですね」
「ですが残飯を食べることは」 
 このことはというのだ。
「してもらっています」
「そうですか」
「はい、それとです」
「それと。ですか」
「トリュフ探しも」
 こちらのこともというのだ。 
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