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八条学園騒動記

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第六百四十五話 牛達と共にその三

「連合のものなので」
「カリーではなくですね」
「カレーです」
 そちらになるというのだ。
「そちらになります」
「わかりました、ではです」
「それではですね」
「頂きます」
 そのカレーをというのだ。
「そうさせて頂きます」
「そうですか」
「はい、そして」
 それにと言うのだった。
「そのカレーはポークカレーです」
「豚肉ですね」
「そちらです」
 そちらのカレーだというのだ。
「連合それも日本の」
「この国の」
「そちらです」
 そうなるというのだ。
「人参や玉葱、ジャガイモにです」
「お野菜も入っていて」
「林檎にパイナップルもです」
 そういったものもというのだ。
「入れました」
「そうしたのですね」
「はい」
 そうだというのだ。
「そうしたカレーです」
「甘いですね」 
 林檎やパイナップルと聞いてだ、セーラは言った。
「左様ですね」
「はい、甘口です」
 ベッキーはその通りだと答えた。
「そのカレーは。ですが」
「ルーのスパイスはですね」
「ふんだんに使っていますので」
 だからだというのだ。
「辛さもです」
「備えていますか」
「ですがやはり」
「林檎やパイナップルが入っているので」
「そして牛乳も入れましたので」
 こちらもというのだ。
「ですから」
「甘口ですね」
「その味になっています。宜しいでしょうか」
「甘口のカレーも美味なものです」
 セーラは微笑んで答えた。
「非常に」
「それでは」
「はい、お願いします」
 こう話してだった。
 セーラは白い席に座ったままカレーを食べることになった、カレーは銀の皿の上に盛り立てられ銀のスプーンがを添えられている。
 そしてコップには紅茶があるかセーラは一口食べて言った。
「カリーは本来は指で食べますね」
「古来はそうでしたね」
「マウリア料理はそうでした」
「今はスプーンやフォーク、ナイフを使いますが」
「かつてはそうでしたね」
「ですがカレーはです」
 連合のこの料理はというのだ。
「こうしてです」
「スプーンで食べる」
「そうしたものですね」
「そうです、こうして食べますと」
 カレーをというのだ。
「美味しいです」
「そうですね」
「カレーというものは」
「そう思います、ですから」
 それでとだ、ラメダスとベッキーに話した。 
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