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おぢばにおかえり

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第六十七話 春休みが終わってその三十三

「また変に色々言いそうですね」
「けれど文句は言わないよ」
「嫌いな人にはあれこれ言ってもですけれどね」
 もうしつこい位というか本当にしつこく言いますけれど。
「それでもですからね」
「うん、喜んであれこれ言うならいいよね」
「はい」
 何だかんだ言ってもそれならです、私としても。
「構わないです」
「じゃあ乗せてあげてね」
「そうさせてもらいます」
「彼の場合二人きりでも大丈夫だしね」
「何かされたことは全くないですね」
 小さいと言われることはあってもです。
「よく二人だけになりますが」
「あれで彼は紳士だからね」
「まあそうですね」
 口は悪いですが。
「あの子は」
「だから安心していいよ。むしろ僕達が背中押してる位だからね」
「新一君の背中をですか」
「そうだよ、千里ちゃんも頑張ってね」
「あの子の背中を押してどうするかわからないですが」
 それでもです。
「まあとにかくあの子乗せてあげますね」
「そうしたら彼も喜ぶよ」
「わかりました」
「それと彼よくここでご飯食べるからね」
「日曜は特にですね」
「おぢばのカレーが大好きなんだよ」
 あの甘口のカレーをというのです。
「マスコットも好きだしね」
「あのアイドルの配色のですね」
「ももくろだね」
「はい、そのままですよね」
「そうなんだよね、実は」
「何かおみちのマスコットも多いですよね」 
 カレーのマスコットたちも思い出すとです。 
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