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イベリス

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第三十五話 テストの結果を受けてその十

「男の人で痛風になってる人多いのよ」
「そうなの」
「そう、これがね」
「それで痛い思いしてるの」
「痛風が痛いのは知ってるわね」
「お母さん話してくれたから」
 痛風のことをというのだ。
「私もね」
「知ってたのね」
「前にね」
「そうだったかしら」
「これまで何度かね」
「痛風は怖いって」
「あと糖尿病も」
 こちらの病気もというのだ。
「怖いってね」
「そうよ、美味しいものを食べてもね」
 それでもというのだ。
「健康には気をつけることよ」
「痛風とか糖尿病とか」
「その他の病気にもね」
「気をつけないといけないのね」
「水分をあまり摂らなくても駄目でしょ」
「熱中症になるわね」
「それに脳梗塞にもなるわよ」
 そうなる恐れもあるというのだ。
「だからね」
「お水もよく飲むことね」
「そうしなさいね、兎に角食べものにはね」
「注意することね」
「それが健康の第一歩だから」
 それ故にというのだ。
「注意してね」
「痛風や糖尿病になったら大変だしね」
「そう、だからね」
「ええ、気をつけるわ」
「じゃあ寝なさい、あと明日の朝喉が渇く様だったら」
「お水を飲むことね」
「アルコールは身体から水分出すから、特にビールはね」
 この酒はというのだ。
「身体冷やすでしょ」
「だからおトイレも近くなるわね」
「だからね」 
「余計に身体から水分出ているから」
「お水はよく飲んで、あんたも経口補給水飲みたかったら」
 そうしたいならというのだ。
「飲んでいいわよ」
「そうしていいの」
「あんたもね、じゃああと一本飲んで」
「寝るわ」
 こう言ってだ、咲は。
 ビールをもう一本空けて飲みはじめた、そうしながらだった。
 父についてだ、母に話した。
「埼玉も神奈川や千葉と一緒でしょ」
「7都会だっていうのね」
「千葉も昔田舎って言われたのよね」
「今でも房総半島の南は言われるわね」
「西の方が発展してるのよね」
「千葉市とか柏市がね」
「そうよね」
「それで房総半島の南の方は」 
 そちらはというと。
「牧場とかもあるわよ」
「牧場あるの」
「あと自衛隊の基地もあるわよ」
「習志野とかによね」
「海上自衛隊の基地もあるわ」
「そう言われたら横須賀みたいね」
 横須賀の海上自衛隊の港を思い出して話した。
「厚木にもあるし」
「千葉も自衛隊の基地があるのよ」
「じゃあそちらにも行けるわね」
「咲は航空自衛隊が好きだったわね」
「一番好きなのはね」
 陸空海三つの自衛隊の中でというのだ。 
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