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レーヴァティン

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第二百三十三話 後始末を進めその五

「築けない」
「そうですね」
「しかし湖に四方を囲まれている」
 陸地はというのだ。
「それならな」
「湖を使いますね」
「そうしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「一つにすべきだ」
「左様ですね」
「だからだ」
 そうした浮島だからだというのだ。
「それを進める」
「そして陸もですね」
「江戸と大坂、都を東海道と中山道でつなぎ」
 そうしてというのだ。
「それと共にな」
「湖の路ですね」
「それでだ」
「浮島の東西をつなぎますね」
「これまで以上にな」
「その様にして」
「そして政の要も置いてな」
 このことも行うというのだ。
「江戸城がそれだ」
「東の治の要ですね」
「関東はそれでだ、そして江戸の護りもな」
「充実させますね」
「水戸城にだ」
 それにというのだ。
「横浜や横須賀の港もな」
「このままですね」
「充実させる」
 その様にしていくというのだ。
「軍のものは横須賀に置き」
「商いはですね」
「そこに置く、横須賀は神戸と同じく浮島の港もな」 
 こちらもというのだ。
「置いてな」
「世界が救われて今は海に沈んでいる地域が蘇ると」
「その時はな」
「他の地域と空船を通じて商いをするので」
「その準備でな」
 それでというのだ。
「空船の港もな」
「置きますね」
「そうする」
 こう良太に話した。
「これからはな」
「そうしてですね」
「治める」
 東もというのだ。
「そして奥羽にもな」
「要を置きますね」
「会津がそれでだ」
「仙台もですね」
「あの地は多くの米が採れる様になる」 
 そして穀倉地帯になるというのだ、英雄はこの浮島の主食である米の収穫を東国においても増やそうと考えているのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「あの地もそうする、秋田もだ」
「あちらもですね」
「そうする、そして他にもジャガイモもな」
 これもというのだ。
「今以上にだ」
「作らせますか」
「そうして食わせる」
 民達にというのだ。
「そうすれば冷害でもな」
「民は餓えないですね」
「そうなるからな」
「それやねんな、奥羽は」
 耕平が困った顔で言ってきた。 
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