ハッピークローバー
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第七話 テストの結果はその十一
「やっぱり」
「そういうことね」
「それで予言はね」
これはというと。
「後でね」
「見ることね」
「五年前の予言の本ってね」
「軒並み外れてるの」
「それで基本後出しジャンケンなのよ」
「後だしジャンケン?」
「そう、予言の本ってまず最初のね」
かな恵はこうした本の法則も話した。
「事件とか災害は予言されていたってね」
「言うのね」
「ノストラダムスだの何だの出して」
そうしてというのだ。
「言うのよ、あの地震はそうだったとか」
「言うの」
「それであれが当たったこれが当たったで」
本の中でそう言っていてというのだ。
「それで本が進むとね、これから起こることをね」
「言うのね」
「そうなの、そしてね」
「五年後見たら外れてるのね」
「初版がそれ位前だと」
そこをチェックしてというのだ。
「それでね」
「読んでみたらなの」
「見事に外れてるの、それで外れても」
「気にしないのね」
「同じ作者さんが延々とね」
「予言の本書いてるのね」
「ああ、そういえばね」
富美子も言ってきた。
「そうした漫画もあったわね」
「予言の?」
「そう、もう主人公が何かあると」
それこそというのだ。
「人類は滅亡するってね」
「言うの」
「言うんじゃなくて喚くの」
そうするというのだ。
「これがね」
「人類は滅亡するって」
「一九九九年にね」
ノストラダムスのその年にというのだ。
「それも七月に」
「滅亡するって」
「お話によってその原因が宇宙人だったり戦争だったりもうね」
「何でもあるの」
「変な組織とかも出て」
そうしてというのだ。
「世界を裏から操る」
「そうなの」
「それでね」
富美子はさらに話した。
「そうした組織も絡んで」
「人類は滅亡するの」
「あと携帯の電波で人体が破壊されて」
「もうトンデモよね」
一華はそう聞いて呆れてきた。
「そこまでいったら」
「そう、けれどね」
「それでもなの」
「一九九九年の七月にね」
この時にというのだ。
「宇宙人が来て戦争があって災害があって」
「人類は滅亡するの」
「そうした漫画だったのよ」
「人類何回滅亡するのよ」
理虹は富美子の話をここまで聞いてこう言った。
「一九九九年七月に」
「そう思うわよね」
富美子は理虹にも応えた。
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