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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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第二章
  2-⑴

 私は、5年生の新学期を迎えていた。香菜ちゃんとは、2年から4年生の時は、別々のクラスだったけど、5年生になって、又、一緒のクラスになったのだ。そして、私の天敵みたいな奴も・・・。やっぱり、2年から4年の間は、別のクラスだったので、帰り道は一緒だったけど、相変わらず、私の後ろを離れて歩いていて、殆ど、言葉を交わすことは無かったのだけど・・。

 香菜ちゃんは、私の隣の席。あいつは私の列の一番後ろの席だった。気づかなかったけど、背が伸びていたみたいだった。そして、その前の席に高松鈴花(たかまつりんか)。家は小さな運送会社をやっていて、割と、乱暴な子だと聞いたことがある。4年生の時、鹿島蘭と男の子のことで髪の毛を引っ張って大げんかをしたと聞いたことがある。やっぱり、手足が長くて、私には、羨ましいが、なんだか、恐い感じがする。だから、目立つので、私には、気になっていたのだ。

 担任の広瀬すみ子先生が、これから一緒に活動する時の5.6人のグループを作りなさいと言ってきたので、私は香菜ちゃんと、当たり前のように一緒になろうねって決めたのだけど

「ウチ 前のクラスから仲の良い子 美咲ちゃんを誘っても良い?」って香菜ちゃんが聞いてきた。

「いいよ ウチは 前のクラスの仲が良かった子って 今度は居ないから・・」

 そーしたら、その美咲ちゃんって子 あの高松鈴花も連れて来たのだ。

「同じ、登校班で1年から一緒なんだー だから、良いよね お願い」って、

 もう本人も連れてきているんだから、しょうがないじゃぁない。私 この子 恐いんだけど・・。

「よろしくね 仲良く」と、ガラガラ声で、私 余計 ビビッてしまった。

「でも、まだ4人よね 男の子入ってもらおうよ 昂君は どう? 真珠ちゃん」と、香菜ちゃんが言ってきたが

「だめー 絶対ダメ あいつは、乱暴だし 嫌!」と、絶対反対した。

「じゃぁさー 前に出て 募集しようよ ねぇ 真珠」と、高松鈴花が私に向かって言ってきた。なんで、いきなり 呼び捨て?

「うっ ウチが言うの?」

「そうだよ 反対したんだから」

『香菜ちゃんなら 引き受けると思うよ 先に、言っちまえ』と、あの声が・・

「だって リーダーは香菜ちゃんが良いと思うよ だから・・」

「真珠ちゃん なんでウチがリーダーなん」

 なんだかんだで、4人で教室の前にいって呼びかけたら、小川仁(おがわひとし)君と滝野慎平(たきのしんぺい)君が入ってきた。二人共、私からしたら、さえない奴等だった。

 そして、グループの名前を(わをん)と決めた。いわれわかんないけど、高松鈴花が言い出したのだった。私は、どうでも良かったから・・



  
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