ハッピークローバー
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第六話 中間テストその八
「あれも」
「美味しいでしょ」
「ええ、確かに」
「好きやねん派でもね」
「捨て難いわね」
「どうもね」
「私味噌ラーメンも好きだけれど」
こう言って来たのはかな恵だった。
「こっちもね」
「ああ、味噌ね」
富美子が応えた。
「かな恵そっち派なの」
「好きやねんもいいけど」
「お味噌もなのね」
「元々お味噌好きでね」
このことがあってというのだ。
「それでね」
「味噌ラーメン好きなの」
「そうなの」
「味噌ラーメン確かにいいわね」
富美子は食べつつ頷いた。
「あれもね」
「そうよね」
「あの濃い味がね」
「いいわよね」
「お酒にも合うしね」
富美子はそちらからもよしとした。
「尚更ね」
「いいわよね」
「インスタントラーメンっていっても色々ね」
一華は食べつつ述べた。
「難しいわね、ただね」
「ただ?どうしたのよ」
「私好きやねんとかうまかっちゃんとかは好きだけれど」
富美子に食べながら話した。
「あまり辛いのはね」
「無理なの」
「ほら、激辛の」
そうしたというのだ。
「ハバネロ使った」
「ああ、あのラ王の」
「あれ一回食べたけれど」
それでもというのだ。
「地獄見たから」
「無理なの」
「あれはね」
「あれは駄目でしょ」
富美子は一華の話をここまで聞いて述べた。
「幾ら何でも」
「辛過ぎるっていうのね」
「ラ王は別にいいとして」
このシリーズはというのだ。
「あれはね」
「激辛も激辛で」
「もう有り得ない位だから」
「富美子も食べたのね、あのラーメン」
「だから言うのよ」
知っているが故にというのだ。
「本当にあれはね」
「ないのね」
「部活で話題になっていてね」
「吹奏楽部で?」
「中学の時ね」
尚富美子は高校に入った今も吹奏楽部である、そこで楽しく部活をしている。
「凄く辛いって聞いて」
「食べてみたの」
「一袋買って試しに休日のお昼食べてみたら」
富美子は嫌なことを思い出す顔で話した。
「舌が焼けそうで」
「私もそうなったわ」
一華もだった。
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