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八条学園騒動記

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第六百四十一話 餓鬼道その三

「もうな」
「ヤクザ屋さんと変わらないな」
「いい加減なことばかり書いてだ」
 取材なぞまともにしない、机の上で妄想してそうしているだけだ。それがタブロイドというものだ。
「他人を貶めて攻撃してな」
「生きている連中だな」
「そうした奴になるしかな」
「ない奴か」
「それか学校の先生か」
 この職業も有り得るというのだ。
「連合だとな」
「学校の先生も酷い奴が多いからな」
「いい鉄は釘にならない」 
 タムタムはまずこう言った。
「そしていい人もな」
「学校の先生にならないな」
「そうだな」
「連合だとな」
 それこそ誰もが知っている言葉で思っていることだ、連合の教師はそこまで質が悪い輩が多いのだ。
「本当にな」
「教師の犯罪が多いな」
「性犯罪に暴力沙汰に横領にな」
「麻薬も多いな」
「エウロパと結託していたり」
 それで工作員になっているのだ。
「それも教師が多いからな」
「職業だと一番だな」
「それもダントツでだ」
 エウロパの工作員になっている者が多いのだ。
「多いな」
「お前もそう思うか」
「俺は馬鹿だ」
 フランツは自分からこう言った。
「しかしその俺が見てもな」
「教師は犯罪者が多くてだな」
「エウロパの工作員になってる奴ばかりでな」
 これまでわかっているそうした工作員の七割がそうである。
「それで海賊やテロリストともな」
「つながっているな」
「何でだろうな」
 フランツは疑問の言葉も出した。
「連合だとな」
「教師に碌な奴がいないか」
「それがわからない、俺には」
「不思議な位だな」
「ヤクザより酷い」
 その行いたるやというのだ。
「変な組織でも中にあるのか」
「何でも中に連合単位での組合があるらしい」
「組合?」
「労働組合があってこの組合は他の組合と違い」
「そんな組合か」
「何でもエウロパ寄りでな」
「連合でか」
「連合で只一と言っていいエウロパに有効的な団体でだ」 
 それでというのだ。
「おかしなことばかり言ってな」
「エウロパの工作員にもか」
「なっているらしい」
「そんな組織がよく連合にあるな」
 フランツは顔を顰めさせつつ言った、二人共肉とワインを楽しみながらそのうえで話をしている。どちらも最初から口にしている。
「取り締まられないのか」
「政府も何とかしたいらしいがな」
「それでもか」
「妙に力を持っていてな」
「そういえば連合単位と言ったな」
「そんな組織だからな」 
 だからだというのだ。
「何とかしたいが」
「何とも出来ないか」
「その状況でだ」
「おかしな教師が多いか」
「連合は全体でエウロパが嫌いだが」 
 それでもというのだ。 
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