先生が水着に着替えたら
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第二章
「あわよくばな」
「三人と五人でな」
「くんづほぐれず」
「あんなスタイルのいい美人さんとしたいな」
「そうだよな」
「声かけるぞ」
羽鳥はもう決めていた。
「そうするぞ」
「ああ、断られてもな」
城島は五人のその見事なスタイルとそれを覆う水着を観つつごくりと唾を飲んで応えた。自然と前屈みになっているのは三人共だ。
「そうしような」
「当たって砕けろだ」
木坂は目を爛々と輝かせて言った。
「それでいこうな」
「ああ、今からな」
羽鳥は自らだった。
前に出た、だが。
ここでふとだ、彼は水着姿の美女達の顔をまじまじと見てそうして二人に言った。
「あの人達まさか」
「まさか?」
「どうしたんだ?」
「あの薄い茶色のロングヘアの人な」
白ビキニの穏やかな顔立ちの女性だった、胸は九十はあり安産型で色白だ。
「現国の結城奏先生じゃないか?」
「げっ、確かに」
「あれ結城先生だよ」
二人もわかった。
「普段と服違うし眼鏡かけてないけれどな」
「結城先生だな」
「背もそんな感じだし」
「間違いないな」
「それであの人な」
黒ビキニで大きな胸に張りがある日に焼けた肌のやや吊り目の黒髪をロングにしている女性はというと。
「体育の神奈里美先生だよな」
「そうだよな」
「あれ神奈先生だよ」
二人も頷いた。
「絶対な」
「普段と違って髪の毛括ってないけれどな」
「それであれ世界史の宮脇先生だな」
今度は黒髪をショートにして垂れ目の小柄な女性を見た、青のシンプルなワンピースだがそれだけに小柄だが見事なスタイルが浮き出ている。
「そうだよな」
「あれ数学の武田美穂先生だな」
城島は長身でモデル顔負けのスタイルを紫のスリングショットで覆った茶色の髪の毛を腰の辺りまで伸ばした切れ長の目で長い睫毛で紅の小さな唇の女性を見た。
「そうだな」
「あっちはグラマーの堀川円加先生だな」
木坂が見たのは黒髪をポニーテールにしていて明るい顔立ちで顎の先が尖っていてやや長身でメリハリの利いたボディを短いフリルが着いたピンクのビキニで覆っている人だった。見れば五人共年齢は明らかに二十代後半だった。
「そうだな」
「全員うちの学校の先生じゃねえか」
羽鳥はむっとした顔で言った。
「何でここにいるんだろ」
「そりゃ先生だって遊ぶ時もあるだろ」
城島はこう羽鳥に答えた。
「だからな」
「それでか」
「俺達だっているんだしな」
「それなら先生達もか」
「休みだからな」
それでというのだ。
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