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麗しのヴァンパイア

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第三百九十九話

                 第三百九十九話  泳いで泳いで
 美樹は午後もかなり泳いだ、そして。
 合わせて一キロは泳いだところで華奈子に言った。
「もう流石にね」
「限界?」
「そうなってきたわ」
 こう言った。
「一キロは泳いだし」
「そうなのね、あたしはもうちょっとね」
 華奈子は美樹にプールの中に一緒にいながら応えた。
「泳げそうよ」
「華奈子ちゃんはそうなの」
「ええ、ただもう限界なら」
「それならなのね」
「あがってね」
 そうしてというのだ。
「休んだらいいわ」
「そうしていいのね」
「あたしがさっき言った通りにね」
「それじゃあね」
「あたしはもう少し泳ぐから」
 華奈子自身はそうするというのだ。
「だからね」
「そうするの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「美樹ちゃんは休んでて」
「そうさせてもらうわね」
「別に大会でも何でもないし」
 だからだというのだ。
「休みたくなったら休んで」
「そうしていいのね」
「うん、あたしももうちょっと泳いだら」
 華奈子はまたこう言った。
「遊ぶから」
「遊ぶの」
「美奈子達とね」
「そうなのね、じゃあ私も休まないで」
「遊ぶの?」
「そうしようかしら」
「じゃあそうしたらいいわ、美樹ちゃんがそうしたい様にね」
 その様にというのだ。
「すればいいし」
「それじゃあね」
「ええ、そうしてね」
「それじゃあね」
 こう話してだった。
 美樹は華奈子と別れて今は回遊プールで遊んでいる美奈子達のところに行ってそのうえで申し出た。
「私も一緒に遊んでいい?」
「遊びましょう」
 美奈子が笑顔で応えた、そうして六人で遊びはじめた。


第三百九十九話   完


                     2021・9・2 
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