ハッピークローバー
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第二話 身の用心その八
「だからね」
「それでなのね」
「そう、カラオケボックスで」
「やるのね」
「そうなると思うわ」
こう一華に話した。
「多分だけれど」
「わかったわ、やっぱり合コンはね」
「カラオケボックスでね」
この場所でというのだ。
「おおよそ決まってるわ」
「わかったわ、じゃあメイク頑張ってくから」
富美子はかな恵の言葉を受けて笑って言った、もう既にカラオケボックスに行ってそのうえで楽しむつもりである。
「絶対に彼氏ゲットするわね」
「頑張っていきましょう」
「ここが勝負どころよ」
理虹と留奈も言ってきた。
「メイクもファッションも頑張って」
「色々アピールしていきましょう」
「そうしていきましょう」
「もう気合入れてね」
「あっ、力入れなくていいから」
かな恵は二人にあっさりと言った。
「別に」
「いいの?」
「メイクとかファッションにそうしなくても」
「それでもいいの」
「彼氏出来るの」
「むしろ無理して来たら」
それならというのだ。
「逆にね」
「よくないの」
「そうなの」
「自然体でいった方がね」
それぞれのそれでというのだ。
「彼氏も出来るわよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと」
「やっぱり脚や腋や首筋や胸元は」
そうした部分はというのだ。
「見せるとね」
「いいの」
「そうなの」
「成海君も言ってるけれど」
交際している彼がというのだ。
「工業科の子はやっぱりね」
「ああ、彼女欲しくて必死ってことね」
富美子はかな恵の言いたいことを察して述べた。
「そうね」
「あそこは商業科と逆でしょ」
「男の子が多いのよね」
「だからね」
「そうしたところ見たら」
「もう商業科位の露出でね」
それでというのだ。
「来るらしいから」
「そうなの」
「だから見せるにしても」
その方がいいにしてもというのだ。
「露骨じゃなくて」
「商業科の感じね」
「それでいって」
そしてというのだ。
「何気なくでいいから」
「じゃあミニスカとかでもいいの」
「そう、あと首筋もブラウスのボタン一番上までかけなくてね」
「一つか二つ開けるのね」
「そうした感じでね」
「いいのね」
「まあ一つ位?」
かな恵はそれ位だと述べた。
「外すのはね」
「それ位でいいの」
「そう、というかこれもあまり出すと」
メイクやファッションの様に露骨ならというのだ。
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