イベリス
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第二十八話 またアルバイトに行ってその二
「座っていてもわかるわ」
「そうですか」
「奇麗になってるわ、このままもっと奇麗になるかもね」
「まさか」
「いえ、なるかも知れないわ」
咲を見て言うのだった。
「そんな感じするわ」
「そうですか」
「だからね」
咲にさらに話した。
「心も磨いてね、心を磨くと」
「さらにいいですか」
「人相に出るから」
こう言うのだった。
「心の奇麗さがね」
「よく言われますね」
「特に目よ」
「目ですか」
「目が濁っていたり嫌な光持っていたら」
それならというのだ。
「もうそれだけでね」
「落ちますか」
「お顔立ちがね」
「目の光ですか」
「そう、濁った目とか嫌な光の目だと」
「それなら何か」
「いるでしょ、お顔自体はよくても」
即ち元はいいがというのだ。
「人相が悪くて醜く見える人」
「いますね、確かに」
「国会で野党の女性の人だと」
この女性もこう言った。
「結構ね」
「特にあの白い服の人」
「あの人の目見ればわかるでしょ」
「凄く嫌な光ですね」
「あれは性格が出てるのよ」
「性格悪いことは間違いないですからね」
「それもかなりね」
ただ悪いだけでなくというのだ。
「どう見てもそうでしょ」
「自分に甘く他人に厳しくて」
「それであれこれ言ってね」
「底意地も悪いですね」
「そんな人だから」
それ故にというのだ。
「かなりね」
「性格が悪くて」
「その性格が人相にも目の光にも出てね」
「ああした感じなんですね」
「そうよ、あの人の性格の悪さは」
それこそというのだ。
「間違いないわ、ああした風になると」
「ああした人相になるんですね」
「だからね」
「まずは性格ですね」
「本当にそうよ、性格がいいと逆にね」
その場合はというのだ。
「人相がよくなってね」
「その分ですね」
「お顔もよくなるの、よく不細工とか言われる人でも」
それでもというのだ。
「性格がよくてね」
「人相がいいとですね」
「それでよ」
「お顔もよくなるんですね」
「目の光もね」
こちらもというのだ。
「そうなるのよ、あの女性議員の人の性格は反面教師で」
「性格のいい人はですね」
「お手本にしてね、それじゃあね」
「はい、またいらして下さい」
「その時は宜しくね」
こう言ってだった。
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