オズのラゲドー氏
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第三幕その五
「ずんだ餅にしようかしら」
「そちらだね」
「クレープとかアイスも頂くけれど」
「ずんだ餅もだね」
「頂くわ」
「よし、じゃあ食べるといいよ」
「そうさせてもらうわ」
そのプレーリードッグに笑顔で応えました。
「そちらをね」
「そういうことでね」
こうしてでした、皆はずんだ餅も食べました、そうしてです。
クレープやアイスも楽しみました、皆お昼を食べ終わるとすっかり満腹になりました。それでなのでした。
トロットは皆に笑顔で言いました。
「じゃあお腹一杯になったし」
「引き続いて街の中をだね」
「ええ、見て回りましょう」
キャプテンにこう返しました。
「そうしましょう」
「食べたからにはね」
「その分楽しく身体を動かす」
「そういうものだね」
「そう、だから」
「引き続いて」
「この街の中を見て回りましょう」
「それじゃあね」
こうして皆でプレーリードッグの街をさらに見て回っていきました、街はとても広くて一行は夕方まで歩きましたが。
一日では周りきれませんでした、それでホテルに泊まったのですが。
お風呂に入ってその後でディナーとなってです、トロットはナッツとチーズがふんだんに使われたご馳走を食べつつ皆に言いました。
「明日もね」
「街を見て回るんだね」
「そうしましょう、山の中全体を使っていて」
カエルマンにチーズを上に乗せたハンバーグを食べつつ言いました、溶けたチーズとハンバーグの組み合わせが最高です。
「それで地下にも拡がっているから」
「物凄い広さだからね」
「一日じゃね」
とてもというのです。
「回れないわ」
「そうだね」
「あの、通路だけれど」
トロットはこちらのお話をしました。
「全部緩やかな坂道でまっすぐなところも多くて」
「進みやすいわね」
「しかも天井も広くて」
それでというのです。
「緩やかに進んで行けるわ」
「そうよね」
「けれど不思議ね」
ビリーナはピーナッツを食べながら言ってきました。
「町全体が天井がかなり高いから」
「プレーリドッグの人達の大きさよりもね」
「遥かに高いでしょ」
「ええ、それはどうしてか」
「それはです」
ホテルのボーイをしているプレーリードッグが言ってきました、トロットの為に傍に立って控えていたのです。
「天井が高い、広い方がいざという時に大勢の人が一度に動けるので」
「狭いと詰まるわね」
「そうです、私達は今は二本足ですが」
それで移動しているけれどというのです。
「四本でも動けます」
「だからなのね」
「はい、ですから」
「いざという時は広い場所を四本で一気に走って」
「移動します、速く進んでしかも足には爪があるので天井を走っても」
そうしてもというのです。
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