| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イベリス

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十七話 旅行に行かなくてもその三

「またね」
「湯舟に入るのね」
「友達が言うにはサウナと同じ要領で」
「あったまって冷やす」
「それを繰り返したら」
「肩凝りが治るの」
「そこにストレッチもしたら」
 それもというのだ。
「もうね」
「肩凝りが治るのね」
「みたいよ、やってみてね」
「ええ、そうするわね」
「私も肩が凝った時はそうするから」
 咲もというのだ。
「お母さんもね」
「そうするのね」
「早速ね」
「あとスーパー銭湯でもね」
「サウナに入ったり」
「あと湯舟に入って」
 そちらもしてというのだ。
「あったまって冷やしてを繰り返したら」
「いいわね」
「そうよね」
「水風呂に入ったら」
 母も言った。
「確かにね」
「身体冷えてね」
「熱いお風呂にも何度も入られるわ」
「サウナにもね」
「それで肩凝りも治るなら」
「実際にその為に行く人もいるみたいよ」
 スーパー銭湯にというのだ。
「肩凝りとか治す為に」
「その為にもなのね」
「そこに行って」
 スーパー銭湯にというのだ。
「肩凝り治してもよくない?」
「わかったわ、じゃあお家だけじゃなくて」
「スーパー銭湯にもなのね」
「行ってみるわ、あんたも来る?」
 母は咲にも誘いをかけた、娘である彼女にも。
「そうする?」
「そうね、私お風呂好きだし」
「丁度いいでしょ」
「ええ」
 咲は母のその言葉に頷いた。
「その時はね」
「私だけ行ったら何か贅沢でしょ」
「そう?お風呂位ね」
「贅沢じゃないっていうのね」
「そうでしょ」
 こう母に答えた。
「別に」
「いやいや、一人で行くとね」
「どうもなの」
「そう、二人で行った方がね」
「いいっていうのね」
「やっぱり贅沢と思うし」
 一人で行くならというのだ。
「二人でよ」
「行ってなのね」
「一緒にね」
「楽しむのね」
「そうしましょう、東京はスーパー銭湯も多いでしょ」
「かなり多いわよね」 
 咲も答えた。
「うちの近所にもあるし」
「バスで行ける場所にね」
「軽くね」
「八条温泉あるでしょ」
「あそこに行ったら」
 咲は言った。
「もうね」
「いいでしょ」
「そうよね」
「だからね」
「お母さんもあそこになの」
「これまで行ったことなかったけれど」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧