八条学園騒動記
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第六百三十五話 厳しい戒律を胸にその八
「それでもね」
「厳しいからか」
「あれするなこれするなで」
「贅沢も駄目でか」
「ちょっと羽目を外すことも」
このことすらというのだ。
「お家の中でもね」
「宗教からはか」
「離れないから」
そうした環境だからだというのだ。
「生まれてからね」
「凄いものだな」
「何しろ大統領の上にね」
「長老がいたな」
「十二支族それぞれのね」
イスラエル人はそれぞれいずれかの支族に属している、古代ヘブライからの十二支族にである。
「その方々がおられて」
「その人達がだな」
「そう、大統領だけでなく」
国家元首だけないというのだ。
「議会にも最高裁判所にもね」
「言えるんだな」
「イスラエルの最高顧問の人達だから」
「大統領より偉いか」
「国家元首は大統領でも」
そうであってもというのだ。
「明らかに大統領よりね」
「偉いか」
「そうなの、法的にね」
「そのことも定めれているか」
「国家元首は大統領で」
それでというのだ。
「国家元首と大統領の最高顧問機関がね」
「十二人の長老か」
「その人達なの」
「そうなんだな」
「十二支族それぞれから選ばれるの」
その長老達がというのだ。
「選挙でね」
「民主的ではあるんだな」
「ちなみに資格は七十歳以上でラビであること」
「そこでもラビか」
「だからイスラエル市民はユダヤ教徒だから」
それ故にというのだ。
「このことはね」
「絶対なんだな」
「そう、それでね」
「ラビでないと駄目なんだな」
「国家を指導する長老さん達もね」
「指導か」
「そう、だから大統領ですらね」
国家元首であり通常の国なら一番偉いとされる立場の人物でもというのだ、尚イスラエルは共和制である。
「その言葉を聞かないといけないの」
「そうなんだな」
「それで長老さんの意見に逆らうことは」
「大変なことか」
「そもそも連合全体を見ても」
イスラエルだけでなくというのだ。
「長老さん達って影響力あるでしょ」
「イスラエル自体がそうだしな」
「連合jの影の実力者って言われていてね」
「それでか」
「そう、そのイスラエルの最高権力者だから」
「凄い力があってか」
「もう長老さん達はね」
彼等はというと。
「ちゃんと批判は受けるけれど」
「大統領より上か」
「その人達なの」
「そうなんだな」
「ええ、ただイスラエルも民主主義で」
このことは連合のどの国もそうである。
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