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屋根の上のボブキャット

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第二章

「普通のキャットフードでないの」
「ボブキャットは普通の猫と違うから」
「だからね」
 それでというのだ。
「お肉やお魚、獣医さんに言われてサプリメントもね」
「それもなのね」
「入れてね」
 ご飯の中にというのだ。
「そうしてね」
「食べさせているのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「大きさもね」
「あるのね」
「そうなの」
「尻尾の先が黒いのがジプシー、白いのがモナコなんだ」
 マイクは名前も話した。
「二匹共雄だよ」
「雄か」
「最初はモナコだけがいたけれど」
 うちで飼っていたがというのだ。
「ジプシーも来て」
「二匹共か」
「家族になったんだ」
「そうなんだな」
「普通の猫と違うからね」
 即ちボブキャットだからだというのだ。
「引っ掻いたり噛むのも」
「強いな」
「お陰で生傷が絶えないよ」
 マイクはデヴィットに笑って話した。
「手に」
「見れば二人共結構あるな」
「この通りな」
 実際に二人共あった。
「そうだよ、けれど二匹共攻撃しないから」 
「だからか」
「大怪我にはなっていないよ」
「ボブキャットも猛獣だしね」
「そこは助かるよ、しかしお互いに」
「ボブキャットが好きになってるな、うちは飼ってないけれどな」
 デヴィットは笑ってこうも話した。
「けれどな」
「それでもだね」
「ああ、これからもな」
「写真撮っていくね」
「そうしていくよ」
「その写真楽しみにしているよ」
 サイト等に載せるそれをというのだ。
「僕も」
「そうしておいてくれよ」
「うん、それで彼等もだね」
「撮っていいかい?」
「是非共ね」
「そうか、じゃあ撮らせてもらうな」
「ナア」
「ウニャア」
 二匹はその場にくつろいでいた、その彼等をだった。
 デヴィットは撮った、そしてアリゾナに帰ってから自分のサイトやツイッターに彼等の画像だけでなく動画もあげた。すると好評で。
 彼は妻に笑顔でこう話した。
「これからもな」
「撮っていくわね」
「そうするな」
 ボブキャット達をとだ、こう言ってだった。
 今度は数日後又屋根の上に来ていた親子を撮った、そうしてまた楽しむのだった。


屋根の上のボブキャット   完


                 2021・10・25 
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