『Necessary』
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『昊の蒼』
昊はこんなに快晴で、雲ひとつ無くて目映くて、なのにどうしてこんなにも苦しいんだろう。
理由なんてのは幾つも在って、でも、ひとつも無いのかもしれないなんて思ったりしたんだ。
そもそも、此処でこうして昊を見上げて、こうしてのんびり歩いてる事が間違いなんだろう。
何の為に今此処で息をして、誰の為にこんなに押し潰されてるんだろう。
だからといって今此の瞬間自由になれたとて、一体何が欲しいのだろう。
答えの無い問いに悩むのはもう嫌だって、意味が無いからやめようって。
何かに固執したり求めたりしても、思い通りにならないから疲れるって。
そう、解ってるのになんでそっちに傾いてくのかコントロール出来ないでいる。
こんなに天気が良くて、大きな事件も無くて、失う仲間も居なくて、今はそれなりに平和な筈なのに。
あの頃を想えば泪が溢れて止まらなくなる。もう二度と、あんな日々を過ごしたくなんてないのに。
夢だったなんて事有り得ないけど、夢のような日々では在ったから、夢で在って欲しいと願ったりした。
こんな僕はずっとこうして生きてくんだろう。過去に囚われ縛られて前に進めない情けないままの僕。
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