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レーヴァティン

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第二百二十三話 奥羽に目をその七

「そうした料理の中でもな」
「カレーは最高ね」
「間違いなくな」
「そうよね、それじゃあ」
「これからもだ」
「私達も食べてね」
「民達も食える様にしてだ」
 そしてというのだ。
「定着させる」
「そうね」
「しかしカレーといいましても」
 今度は紅葉が言ってきた。
「この浮島の食文化では」
「今はだな」
「お野菜が主で」
「鶏肉だな」
「それが主ですね」
「そして魚介類だな」
「それが主で」
 それでというのだ。
「ビーフカレーは」
「まだまだな」
「主になれないですね」
「牧場で牛を育ててな」
 そしてというのだ。
「肉もだ」
「多く作る様にしていますが」
「しかし」
 それでもというのだ。
「多くはな」
「まだ出来ないですね」
「牛を育てるにもな」
 そして牛肉を食べられる様になるにもというのだ。
「それなりのものが必要だな」
「下地が」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「ビーフカレーはな」
「まだ主流にはなれないですね」
「牧場は増やす」
 これからもというのだ。
「そして牛肉もだ」
「誰もが食べられる様にしますね」
「牛乳は出回る様になった」
 こちらはというのだ、英雄は民達に牛乳もよく飲める様にしているのだ。これも栄養の為であることは言うまでもない。
「そして乳製品もな」
「チーズやバターも」
「クリームやヨーグルトもな」
「そして蘇も」
「蘇はチーズになるな」
「そうですね、蘇は」
「要するにな」 
 この食べものはというのだ。
「味もな」
「まさにチーズですね」
「それに入れていいな」
「昔のチーズですね」
「そうだな、何はともあれ乳製品もな」
「順調に生産が増加していて」
 それでというのだ。
「民もです」
「食っている」
「ですが肉になりますと」
「まだ生産が増えていない」
「これを増やす様にです」
「していくべきだな」
「まさに」
「そう思う、俺もな」
 英雄自身もだった。
「農業用の牛に加えてな」
「食肉用の牛もまた」
「そうしていく、それとだ」
 英雄はさらに話した。
「豚もだ」
「豚は順調に増加していて」
 豚については良太が言ってきた。 
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