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八条学園騒動記

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第六百三十話 時代も場所も越えてその九

「止まらないの」
「モンゴル人はそうなの」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「皆かなり酔ってそしてね」
「酒乱の人もなのね」
「結構いるのよ」
「それは難儀ね」
「困ったところではあるわね、まあ私もね」
 自分もとだ、ナンは笑って話した。
「飲むしね」
「あんたお酒好きよね」
「いけるくちどころじゃないわ」
「酒豪クラスよね」
「アンネットは別格にして」
「あんたもね」
「飲むわね」
 自分で言うのだった。
「実際に」
「そうよね」
「だから人のことは言えないわ」
 飲む方だからだというのだ、実際にナンは酒が好きでそれでよく飲む。そうしていつも楽しんでいるのだ。
「酒乱についてもね」
「あんた飲んでも暴れないけれどね」
「明るくなってよね」
「最後寝るわね」
「だからなの」
「いいと思うわ、実際酒乱だとね」
 そうした者はというと。
「物凄いからね」
「暴れて」
「酔って人斬るとか」
「ああ、昔の武士とか騎士とかで」
「そんな人いたしね」
「モンゴルだと弓を放って」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「人を殺すのね」
「そんな酒乱の人もいたかもね」
「刀じゃなくて弓ね」
「刀もあるけれどね」
 チンギス=ハーンの頃のモンゴル騎兵を思い出しながら語った。
「やっぱりメインはね」
「弓なのね」
「それを使って」
 それでというのだ。
「やらかすのよ」
「そうなるのね」
「ええ、しかし酒乱の人が多いのは」
「モンゴル人の特徴ね」
「そうなの、酔って暴れて」 
 コゼットにさらに話した。
「大騒ぎになるのよ」
「そうした場面も見てきたの」
「子供の頃からね。うちのお父さんとお母さんは違うけれど」
 酒乱の気はないというのだ。
「けれど親戚の人でね」
「酒乱の人いるのね」
「その人なんてね」 
 それこそというのだ。
「もう大暴れで」
「酔うと」
「皆暴れだしたらすぐに取り押さえてね」
「そうするの」
「それで縛ってるの」
「そうしてるの」
「本当に凄いから」
 暴れる時はというのだ。
「物凄い力になるから」
「酒乱の人ってそうよね」
「リミッター外れてるからね」
 だからだというのだ。 
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