八条学園騒動記
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第六百二十九話 草原の観光その五
「そっちよ」
「元の皇帝さんじゃなくて」
「モンゴル帝国のね」
「ハーン様なのね」
「その頃はもう分割統治していたけれどね」
モンゴル帝国も幾つかの国に分裂していたのだ。
「けれどね」
「ハーンは誰かっていうと」
「フビライ様でね」
それでというのだ。
「この方もね」
「神様になっているのね」
「そしてティムール様も」
「神様なのね」
「この方々は本当にね」
「モンゴルじゃ神様なのね」
「もうチンギス様になると」
それこそとだ、ナンはコゼットに話した。
「あらゆる病気を治して学業も安産も狩猟もね」
「何でもなの」
「適えてくれるの」
「万能の神様みたいね」
「商売繁盛はないけれど」
「モンゴルは商業は盛んじゃないから」
「あまりね、けれどビジネスしている人からも」
彼等からもというのだ。
「信仰されていて兎に角この世のことでね」
「あらゆることでなの」
「そう、適えてくれるって言われていて」
「信仰されているの」
「全知全能のね」
まさにというのだ。
「神様よ」
「そうなっているの」
「そうしたお立場なの」
「信仰が凄くて」
「もうね」
それこそというのだ。
「あらゆる願いを適えてくれる」
「そうした神様ね」
「そうなっているの」
「神格化凄いわね」
「だってモンゴルの歴史で一番の英雄よ」
文句なくそうでというのだ。
「だからね」
「そうなっているのね」
「チンギス様なくして」
まさにというのだ。
「モンゴルはなかったわよ」
「あの人が統一して」
「今のモンゴルがあるから」
「それで世界帝国も築いたから」
「尚更ね」
「信仰されてるのね」
「絶対的な位ね」
そこまでというのだ。
「崇拝されて信仰されているの」
「そういうことね」
「だから私もね」
「信仰してるの」
「神様としてね」
「そうなのね」
「全モンゴルの女性の理想の男性でもあられるわ」
チンギス=ハーンはというのだ。
「勇敢で聡明で器が大きくて慈悲深い」
「それでなのね」
「偉大な方で」
それでというのだ。
「モンゴルの女の人はね」
「誰でもなの」
「男性の理想は」
「チンギス=ハーン様ね」
「そうなっているの」
こう話した。
「モンゴルではね」
「理想の男性でもあるの」
「モンゴル以外じゃ極悪非道っていうけれど」
それでもというのだ。
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