ドリトル先生と幸せになる犬
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第六幕その二
「楽しく行こうね」
「ちょっとした旅行だよ」
トートーはこう言いました。
「これはね」
「そう、旅行だからね」
だからだとです、チーチーも明るく言います。
「楽しく行こうね」
「今の君のお父さんも先生も君の前の飼い主達と違うから」
こう言ったのはジップでした。
「安心してね」
「君を間違っても捨てたりしないよ」
老馬も言います。
「若し迷子になっても君を必死に探して見付けるよ」
「そうした人達だからね」
「君は安心して行こうね」
オシツオサレツの二つの頭の言葉も優しいです。
「だからね」
「楽しく一緒に行こうね」
「さて、どんな旅になるかな」
「今から楽しみね」
チープサイドの家族は実際に楽しそうです。
「日帰りになるでしょうけれど」
「楽しい旅になりそうね」
「じゃあその日になったらね」
その時にとです、ポリネシアもふわりに言います。
「一緒に行きましょう」
「その日はすぐよ」
ガブガブの口調はまるでお姉さんでした。
「楽しい旅になるわよ」
「わかったわ、その時は一緒に行きましょう」
ふわりも応えました、そして先生は王子からキャンピングカーを借りました。この時王子は国崎さんのお家に執事さんに運転してもらって自分も先生と一緒にキャンピングカーに乗ってそのうえで来ました。
そしてです、王子はご主人に言いました。
「僕も一緒に行っていいかな」
「貴方は確か」
「今日本に留学してきているんだ」
ご主人に笑顔で答えました。
「そうしているんだ」
「その王子様ですね」
「そうだよ、堅苦しいことはなしでね」
それでというのです。
「これからね」
「はい、ふわりと一緒にですね」
「行こうね」
「乗りましょう」
先生もご主人に言いました。
「そして楽しい車中の旅を行いながら」
「そうしてですね」
「ふわりに再会を楽しんでもらって」
「それで、ですね」
「お話もしていきましょう」
こうお話してでした。
先生達はキャンピングカーに入って旅に入りました、神戸市の中での小旅行がここではじまりました。
皆はキャンピングカーの中で美味しいものを飲んで食べてお喋りをしながらまずはペットショップに向かいました、運転はご主人と執事さんが交代でしています。
その中で王子はふわりを見て言いました。
「本当に可愛い娘だね」
「そうだね」
「こんな可愛い娘はティーカッププードルでもね」
この種類の子の中でもというのです。
「そうはいないよ」
「可愛いだけじゃなくてね」
先生は王子に一緒にティーセットを食べながらお話しました、ふわりも他の皆もティーセットを楽しんでいます。
「頭もよくて性格もね」
「凄くいいんだね」
「そうなんだ」
こう王子にお話しました。
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