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おぢばにおかえり

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第六十六話 好き嫌いその五

「須磨も八条町もね」
「何度でも、ずっとですね」
「ええ、阿波野君がよかったら」
「じゃあ宜しくお願いします、僕も頑張りますから」
「頑張るっていうと」
「おみちのことずっと勉強していきますから」
「何でそこでおみちが出るのかしら」
 今度はさっき以上にわかりませんでした。
「そこがわからないですが」
「まあそれはおいおいということで」
「ここでもそう言うし」
「そういうことでやっていきます」
「ええ、おみちのことはいさんでいってね」 
 阿波野君に答えました。
「そうしてね」
「そういうことで。大学も天理大学の宗教学科行きます」
「そこでおみちを本気で学ぶのね」
「そうさせてもらって」
 そしてというのです。
「講習も受けさせてもらって」
「そこまで考えてるのね」
「それで将来はです」 
 その時はといいますと。
「ようぼくとして立派になっていきたいですね」
「講習って全部受けるのよね」
「はい、それで教会長の資格もです」
 それもというのです。
「貰うつもりです」
「そうなのね」
「それで、です」
 そのうえでというのです。
「さらに信心していきたいですね」
「かなり真剣ね」
 私が見てもです。
「それはまた」
「はい、就職はまだ考えていないですが」
「就職ね、教会長の資格手に入れるんなら」
 それならとです、私は思いました。それで阿波野君に言いました。 
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