子猫とぬいぐるみ
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第二章
彼にぬいぐるみをあげるとだ、それでだ。
ポニョはぬいぐるみと一緒にいる様になり寝る時は抱き締め移動の時も咥えて連れて行った、自分と同じ大きさだが。
彼と一緒にいた、それでだった。
次第に落ち着き一家ともモフともだった。
「ニャア」
「ニャンニャン」
仲良くなった、見ればモフもぬいぐるみと遊んだ。
一家はすっかり打ち解けたポニョに笑顔になった、そして。
彼の去勢手術の時だった、娘がまた言った。
「手術の時もぬいぐるみとね」
「一緒にか」
「いられる様にするか」
「そうしましょう、ポニョはいつも一緒だから」
それでというのだ。
「そういられる様にしましょう」
「そうだな、獣医さんに話してな」
「そうしてあげましょう」
両親も頷いた、そしてだった。
ポニョを病院にぬいぐるみと一緒に連れて行って事情を話した、すると獣医も納得して一家に答えた。
「ならぬいぐるみも手術をして」
「そうなる様にですか」
「はい、これはするふりですが」
「ポニョと一緒にですね」
「そうしましょう」
「それでは」
こう話してそうしてだった。
ポニョはぬいぐるみと一緒に手術をする様になった、そのうえで。
彼は手術を終えるとぬいぐるみと一緒に家に帰った、そうしてそれからもぬいぐるみといつも一緒ィいた。
その話を聞いてだった、南カルフォルニアのボランティア団体レン=レスキューで活動をしているアシュリー=ケリーは茶色と黒の縞模様の雌猫と二匹の雌の三毛猫姉妹の彼等を保護した、だがその中で。
アシュリー、浅黒い肌と黒の縮れた長い髪の毛と黒い目を持つ小柄な彼女は縞模様の猫を見て夫のホセやはり縮れた黒髪と黒い目浅黒い肌で穏やかな顔の彼に話した。
「縞模様の子が一番ね」
「弱ってるみたいだね」
「マチルダ=ビーンズって名付けたけれど」
その子猫をというのだ。
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