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八条学園騒動記

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第六百二十六話 皇室と茶道その一

                皇室と茶道
 部員は畏まって話した。
「茶道は今では皇室の方々も嗜まれる」
「そうしたものですね」
「華道と並んで」
 菅に対して答えた。
「そうした文化でして」
「茶道の人達も皇室は、ですか」
「深い敬意を持っていると自負しています」
 そうだというのだ。
「常に」
「だから皇室について言われると」
「非常にです」 
 全く隠していない発言だった。
「腹立たしいです」
「やっぱりそうですか」
「それは許されないことです」
 茶道をしている者としてはというのだ。
「諫言はいいです」
「それはですか」
「お諫めする言葉は」
「それはですね」
「ですが悪口や誹謗中傷、罵倒は」
 そうした言葉はというのだ。
「断じてです」
「許されないですか」
「そう考えています」
「そうなんですね」
「皇室と関りが深い故に」
「やっぱり皇室の存在は大きいですか」
「まことに」
 揺るぎが一切ない返事だった。
「それに韓国では茶道の起源も言っていますし」
「千年前からでしたね」
「尚更です」
「韓国への反感はありますか」
「それが強いです」
 そうだというのだ。
「まことに」
「そうでしたか」
「個々の人にはないですが」
「政府や団体にですね」
「そして言う人にです」
「反感がありますか」
「よく抗議もしています」
 活動にもしているというのだ。
「実際に」
「そうなんですね」
「起源の主張と皇室への発言は」
 この二つはというのだ。
「茶道の世界でも反発があり」
「そうしてですか」
「私もです」
 部員個人もというのだ。
「どうにもです」
「反発を感じていますか」
「はい」
 その通りだというのだ。
「まことに」
「そうですか」
「そして」
 部員はさらに言った。
「同じ連合ですから」
「日本に言うよりもですね」
「エウロパにとして欲しいです」
 こうも言うのだった。
「まことに」
「そうですか」
「私個人としても」
「何か日本の皇室って茶道と縁が深いんだね」
 スターリングはここまで聞いてこのことを再認識したと思った、それでこんなことを言ったのだった。 
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