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レーヴァティン

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第二百十六話 王国の終焉その一

               第二百十六話  王国の終焉
 久志達は軍勢をパリの北東百二十キロのところまで進ませた、するとそこには王国軍十万が既に布陣していた。
 久志はその軍勢を見て言った。
「さて、その数はな」
「十万、予想通りだね」
 淳二が応えた。
「そして兵種もね」
「騎兵隊にな」 
 それにというのだ。
「鉄砲、大砲にな」
「ボウガンやパイクもあるね」
「ああ、普通にな」
 それこそというのだ。
「もう集められるだけな」
「兵を集めたね」
「ただ北の大国みたいにな」
「民を無理に引っ張ってきていないね」
「戦える奴だけだな」
 兵士なり傭兵なりをというのだ。
「集めてくたな」
「そうだね」
「やっぱり素人に武器だけ持たせても」 
 それを以て軍勢にしてもというのだ。
「只の数合わせでな」
「何でもないね」
「訓練もしていないんだ」
「心構えも出来ていない」
「そんなので戦えるか」
 例え武装していてもというのだ。
「自明の理だな」
「そうだね」
「あそこはそれでも数さえあればだったが」
「王国は違うね」
「ああ、もう戦を知っている人間だけで」
 久志も言った。
「完全にな」
「全力で戦うね」
「そのつもりだな」
「うん、それじゃあ」
 それならとだ淳二は笑顔で言った。
「おいら達も」
「こっちも気兼ねなく戦えるな」
「それは何よりだね」
「じゃあな」
「うん、今からね」
「全力で戦うな」
 こう淳二に話した。
「俺達は」
「じゃあ戦術はね」
「正面に砲兵を置いてな」
「銃兵、術使いや弓兵もね」
「左右に騎兵を置く」
「空には空船だね」
「全部置いてな」
 そうしてというのだ。
「空船の攻撃からだ」
「砲撃と銃撃、術、弓の攻撃で」
「攻めていってな」
 そうしてというのだ。
「左右の騎兵で囲んで」
「包囲殲滅するね」
「大軍の戦い方をな」
 まさにそれをというのだ。
「するな」
「それじゃあね」
「全軍布陣を整えてるな」
 久志はこのことを確認した。
「そうだな」
「整えています」
「中央に歩兵及び砲兵を置いています」
「左右には騎兵です」
「空船も配しています」
「そうだな、その陣もな」
 久志はそれを見た、観れば。
 それぞれの隊が三列縦隊二十列横隊になっている、その陣で整然と各隊が整えられて布陣を整えている。 
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