まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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第二十話 影の将の正体
和樹達が行動を開始している時、パンテーラ達は和樹を殺すように
命令した黒幕がいる場所に向かっていた。
そして夜中に初音島の港にある倉庫に到着していた。
パンテーラ達は黒幕に言った。任務失敗と・・・・・
その報告を聞いた黒幕は憤慨しパンテーラ達の手足を鎖で拘束した。
???「この無能が!!!!!」
黒幕の一人・・・・
白いスーツにネクタイいかにも研究者と言う感じの男が怒りを表にしていた。
服装から分かるようにこの男がパンテーラ・エクセル・エリートの関係者である。
この男が働いている研究施設がバトルメイドロボを開発している研究施設で
そこから、バトルメイドの中でも最高出力を誇る。
パンテーラ・ エクセル・エリートの三人をもう一人の黒幕の命令で
ばれないように研究施設から持ち出した。
???「命令されたこともこなせないのか!!屑鉄に屑死霊が!!!!」
パンテーラ達を罵倒すると、右手に握られているリモコンのボタンを押す。
パンテーラ達「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
拘束している鎖から四人に電流が流れる。
しばらくして、電流が止まる。
パンテーラ達「「「「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・・」」」」
???「お前等にもう一度チャンスをやる、今度こそ式森和樹を殺してこい!!!」
同じ内容で再び命令するが・・・・・
パンテーラ達「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」
黒幕に対して、答えない。
???「お前ら聞いているのか!!!!」
パンテーラ「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
再び無視する四人、それに業を煮やし。
???「こいつら!!!」
また、電流が流れるスイッチを押そうとするが。
???「おやめなさい。ニース」
もう一人の黒幕が制する。
???「カーボン卿!しかし!!」
そう、黒幕のうちに一人の正体は和樹がメイド達と出会った島で水銀旅団の司令官カーボン卿だった。そ
して、もう一人はカーボン卿の側近で科学者でもあるニースと言い白髪に口ひげを生やした男だ。
カーボン「私達は紳士です、そのような乱暴な事をしてはいけません。」
ニース「しかし・・・・・・」
カーボン「ここはスマートに彼女たちの人格を消しあれを使えばいいのです。」
パンテーラ達「「「「!!!!!!!!!????????」」」」
驚愕した顔になる。
ニース「なるほど・・・確かにあれなら確実に・・わかりましたすぐに準備します」
それだけ言うと、カーボンにリモコンを渡し近くにあるパソコンをいじり始める
アイリ「待ってください!!!」
カーボン「なんですか?」
アイリ「それだけはやめてください!!」
エリート「もう一度私達にチャンスを!!!」
エクセル「だから!!!!」
パンテーラ「あれを使うのは!!それだけは!!!!」
恐れるように必死訴えかける。
カーボン「あなた達の言い分は分ります。」
やめるかもしれない言葉に少しだけホッとするが。
カーボン「ですけどね・・・・お前ら如きが人間様に意見してんじゃねぇよ!!!!!!!!」
先程の紳士ぶりが嘘の様になくなりニースから渡されていた
リモコンのボタンを押し電流を流す。
パンテーラ達「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」
しばらくして、リモコンのスイッチから指を離し電流を止める。
カーボン「アイリ」
アイリ「はぁ・・・はぁ・・・な・・・な・・んですか?」
カーボン「お前は私が召喚した死霊なのになんだこの様は!!!!」
アイリ「も・・う・・・し・・・わけ・・ございません・・・ですが・・」
実はカーボンは魔術が使えた。
アイリを現世に召還したのもこの男だ。
あの島で魔術を使わなかったのは使う暇がなかったから。
と言うのは建前で和樹にビビってそれどころではなかったのが真実
カーボン「いい訳なんかしてんじゃねぇよ死霊の分際で!!!!!!!」
アイリの言葉に怒り掌をアイリに向け小声でブツブツと詠唱する。
カーボン「蔓嵐(ヴィーテ・ヴェント)!!!!!!!」
詠唱を終えるとカーボン卿の足下から樹の蔓が現われアイリの周りを覆い鎖で縛れているアイリの両手足
の鎖の上から締め上げさらに胴体を締め上げる。
アイリ「ああああああああ!!!!!!!!!!」
体のほとんどが締め上げられ苦痛の声を上げる。
パンテーラ達(アイリを除く)「「「アイリ!!!!!!!!!!」」」
カーボン「どうだ!!痛いか?苦しいか!!!なら式森和樹を殺してこい!!!!
アイリ「そ・・・それは・・で・・・できません・・・・」
カーボン「できないだと!!
たかが召喚されるだけの存在がこの私に楯突くか!!!!」
アイリを拘束している蔓の力がさらに強くなる。
アイリ「あああああああああああ!!!!!!!!!!!」
パンテーラ「カーボン卿!!」
カーボン「なんだ」
エリート「もうお止め下さい!!!」
エクセル「これ以上するとアイリが!!!!!」
アイリとあって二週間しか経っていないが仲間であるアイリを庇う。
カーボン「機械の分際私に意見するな!!蔓嵐(ヴィーテ・ヴェント)!!!」
アイリと同じように蔓がパンテーラ達の周囲を嵐の様に囲い
木の蔓がアイリと同じよう形でパンテーラ達を締め上げる。
パンテーラ達「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」」」
カーボン卿「お前等はただ私たちの言う事を聞いてればいいだよ!!!
それだけの存在なんだよお前等は!!!!!」
カーボンのゲスびた声が響き体中を縛りあげられている中
アイリは心の中で・・・・
アイリ「(このままあの男が怒りにまかせて私を消滅させてくれれば
私は式森和樹を殺さずに済みます。
あれ?なぜ私はこのような事を考えているのでしょうか・・・・・
私は消滅させられるのが嫌でしたからあの男に従ったのにこれでは・・・
ああ・・・・そうですか私は式森和樹・・・あの方の事を・・・・・」
一方、パンテーラ達も・・・・・
パンテーラ「(このまま行けば私たち姉妹は確実に破壊されるな・・・・
だが、それも悪くない式森和樹を殺すよりはよほど・・・・・
????なぜ私は・・・こんなことを・・・・・・)」
エリート「(このままでは破壊させると言うのにどうして私は・・・・
式森和樹の事を考えているのでしょうか・・・・彼が憎いからでしょうか・・・
いえ・・何か違います・・・彼の事を考えると胸が熱くなってしまいます。
まさか・・・・・これは・・・・)」
エクセル「(はぁーーーー稼働してすぐに廃棄か・・・・・・
もし生まれ変わることが出来たらパンテーラねぇ達とアイリと一緒に居たいな。
それで、あたし等、人間だったらいいな。
そんでもって式森和樹のメイドに・・・・・っあれ?
どうしてあたしあの人間のことを・・・・これってなに・・・・)」
四人は死の間際に共通の事を思っていた。
すると、一陣の風が吹きパンテーラ達を拘束している鉄の鎖と蔓が切断され
パンテーラ達は受けたダメージの影響でその場に倒れ風が吹いた方を見る。
カーボン「な・・何事だ!!!!!!」
風が吹いた方向。倉庫の扉を見ると・・・・・
???「倉庫の貸出料金を貰いに来ました~~~」
今は、夜しかも雲が空を覆っていてカーボンのいる立ち位置では乱入者の顔が見えない。
しかし、聞いたことある声に警戒する。
カーボン「何の様だ!貴様は!!!!」
???「だから、貸出料金を頂きに来たって言ってるだろ・・・だけど・・・・」
空を覆っていた雲が少しずつ消え月明かりで乱入者の顔が少しずつ見えていく。
和樹「料金はお前等の命だけどな。」
カーボン「お前は!!!!!」
扉の内側に立っている乱入者は風見学園の制服を着ていて
腰に差している刀を抜き肩に置いている式森和樹だった。
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