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八条学園騒動記

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第六百二十三話 茶道の部室へその十一

「それがね」
「余計にいいね」
「そうなのよね」
「僕も好きだしね」
「何でもないところからはじまってね」
「大成功を収めることが」
 それがというのだ。
「夢があるし素晴らしいから」
「努力と運で栄光を手にする」
「秀吉さんみたいにね」
 一介の農民から天下人になった様にというのだ。
「そうなることがね」
「夢があって」
「それでね」
「いいわよね」
「だから僕もなんだ」
 菅もというのだ。
「秀吉さんはね」
「好きなのね」
「リンカーンも好きだし」
 やはり一介の農民からはじまっている、レスラーをやったりしてからアメリカ合衆国大統領になっている。
「漢の高祖もね」
「劉邦さんね」
「あの人もね」
「どの人も一代で成り上がったわね」
「実力でね」
「まあ運も大きかったわね」
「そうだね、けれど運も実力のうちだから」
 このことはこの時代でも言えることだ、やはり世の中は運がなくてはことを為すことは難しいのだ。
「だからね」
「運も必要ね」
「そう、だからこう言ったんだ」
「運と実力で栄光を手にする」
「そうした人が好きなんだ」
「成程ね」
「それで秀吉さんも好きで」 
 その彼もというのだ。
「利休さんを切腹させてもね」
「票かは好意的ってことね」
「そうなんだ」
 こうしたことを言いつつだった。
 菅は友人達と共に茶室に向かって行った、その途中の道も何かと話をしながらそのうえで進んでいっていた。


茶道部の部室で   完


                 2021・6・9 
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