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レーヴァティン

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第二百十三話 包囲してその八

「そうしていくぜ」
「そうしていき」
「敵を攻め」
「そのうえで」
「殲滅していくぞ、降る奴がいればな」
 そうした敵兵の話もした。
「いいな」
「受け入れますね」
「武器を捨てさせて」
「そのうえで」
「そうだ、降るなら誰でもな」
 それこそ全ての敵兵達をというのだ。
「いいな」
「承知しました」
「そうした者達は受け入れる」
「武器を捨てさせ」
「そのうえで」
「敵軍をなくせばいいんだ」
 それでというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「降るものは受け入れる」
「捕虜にしてそのうえで」
「後方に送りますね」
「そうするんだ、まとめてな」
 捕虜たちをそうしてというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「では降る者は受け入れ」
「そうして攻撃していきますね」
「そうしますね」
「そうしろ、じゃあこのまま攻めていくな」
 久志はここまで話して攻撃を続けさせた、王国軍それに連合王国軍を水路の船や空船そして余った戦力で牽制しつつだった。
 まずは地の利がある騎士団軍を攻めていった、そしてだった。
 彼等を徐々に追い詰めていった、帝国軍は水路や彼等の渡ろうとする場所から攻めていき。
 騎士団軍を攻めた、そうして。
 彼等を徐々に減らしていき。
 敵の本陣に迫った、久志はその本陣がある区域の水路を船で囲んだうえで。
 自信が率いる軍勢に水路を船で作った即席の橋を渡らせつつ命じた。
「いいか、これからな」
「はい、騎士団軍の本陣ですね」
「七万の軍勢がいます」
「その七万の軍勢もですね」
「降しますね」
「降伏勧告はしたがな」 
 それでもというのだ。
「聞かないしな」
「それならですね」
「総攻撃ですね」
「それに入りますね」
「敵はここの真ん中に集まった」
 区画のそれにだ、水路や水路の向こう側からの攻撃を避ける為に自然にそうなってしまったのである。
「それで円陣を組んでるな」
「囲まれているなりに守りを固めていますね」
「彼等にしても」
「そうしていますね」
「それならですね」
「ああ、囲んでな」
 そしてというのだ。
「空と水路、そしてな」
「陸からもですね」
「集中的に攻めますね」
「そうしますね」
「ああ、降らない敵は倒すだけだ」 
 それならというのだ。 
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