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八条学園騒動記

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第六百二十三話 茶道の部室へその一

               茶道の部室へ
 店を出たところでだった、菅は一緒にいる七海達四人に提案した。
「じゃあまだ時間あるし」
「それでよね」
「うん、茶室行く?」
 茶道部のそれにというのだ。
「そうする?」
「そうね、丁度そのお話もしたし」
 七海もこう返した。
「それならね」
「丁度いいね」
「ええ、お茶の次はお茶もね」 
「いいかな」
「それぞれのお茶の味を楽しめて」
 それでというのだ。
「いいね」
「それじゃあね」
「今からね」 
 是非にと言うのだった。
「楽しもう」
「それじゃあね」
「高等部の茶道部は表千家ね」
 彰子はネットで調べてから言ってきた。
「茶道部のホームページに書いてあるわ」
「実際になのね」
「ええ、ただ表千家と裏千家の違いは」 
 これはというと。
「書いていないわ」
「そうなんだ」
「けれど先生はね」
 茶道部のその人はというのだ。
「ちゃんとしたね」
「表千家の人なんだ」
「そう書いてあるわ」 
 実際にというのだ。
「ホームページにね」
「じゃあ間違いなく表千家だね」
「その作法ね」
「そうみたいね」
「というか何でもね」
 ここで言ったのは蝉玉だった。
「流派って分かれるわね」
「それはそうだね」
 菅もその通りだと頷いた。
「茶道も華道もで」
「他のものもね」
「何かとね」
「分かれてね」
「色々な流派が出来るね」
「そうなのよね、特にね」
 ここでこうも言った蝉玉だった。
「拳法はね」
「中国拳法だね」
「物凄い数の流派があるでしょ」
「星の数だけだよね」
「もうどれだけあるか」 
 蝉玉は中国拳法の話をした。
「わからない位よ」
「そうだね」
「だからね」
 それでというのだ。
「茶道もなのね」
「人間というか世の中一つからはじまって」
 菅はこうも言った、五人は茶道部の部室である茶室に向かいながらそのうえで話している。その中で言っているのだ。
「そして枝分かれするわね」
「木と同じだね」
 スターリングも言ってきた。
「幹があってね」
「枝に分かれるわね」
「最初に根があって」
「根が色々な栄養を摂取して」
「幹を形作って」
「その幹がね」
「枝に分かれていくね」
 こう菅に話した。 
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